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第51回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:冬眠(平成26年11月17日)

 北極のクマもするらし冬眠を          つ ば め

 聞かず見ず冬眠したやしばしの間(ま)

 冬眠しやり過ごしたい選挙戦          露  古

 冬眠で命の洗濯帰還する

 歳(とし)かさね恋心深く冬眠す        く  に

 大あくび冬眠ボケの猫抱きぬ

 温暖化冬眠忘れて熊徘徊(はいかい)      淑  女

 鬼の霍乱(かくらん)万年床でミニ冬眠

 冬眠のふりして春をかすめ見る         ヒ デ キ

 冬眠の熊のウエストじっと見る

 友は今二度と目覚めぬ冬眠に          呂  修

 冬眠を長い昼寝と思いたし

 冬眠し虚空(こくう)と現世夢旅行       ま  き

 銀世界春待つ命祝冬眠

 身をちぢめくちなは冬を眠りたり        ひ ろ み

 山の端やものみな無事に冬眠る

 冬眠の静寂(しじま)を破る稲光(いなびかり) 夜  鷹

 黄昏(たそが)れて焼酎あおり冬眠す

 冬眠や住処(すみか)は解かれ地に還(かえ)る ばたやん

 冬眠や逸(はぐ)れ蛙(かわず)は溝に伏す

 世に倦(う)みて冬眠中と貼り紙す       幸  女

 老女あり半眼半笑冬眠中

 冬眠の蛙にしんしん雪ぶとん          流  石

 冬眠や蛙親子は夢最中(さなか)  

 篠笛の庭園に充(み)ち冬眠す         ミ モ ザ

 冬眠の独白(モノローグ)聴く隠れ里

 ただ今は冬眠中です今日の吾(われ)      土  筆

 出来るなら冬眠したきこの世かな
…………………………………………………………………………………………

●一席

 山の端やものみな無事に冬眠る         ひ ろ み

●二席

 冬眠しやり過ごしたい選挙戦          露  古

…………………………………………………………………………………………

●次回の兼題は「蒲団(布団)」
 12月15日(月)午後7時から開催
# by haiku-gudonkai | 2014-11-27 11:14 | Comments(0)

第50回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:木守柿(平成26年10月20日)

 木守柿暗き空背に決然と

 いつの夢か土蔵茅葺(かやぶ)き木守柿      つ ば め

 胸キュンとくるやお瀬戸(せど)の木守柿

 木守柿明日はいずこの鳥の糧(かて)      笛  女

 奥飛騨路合掌集落木守柿

 吾もまた守り守られ木守柿           呂  修

 足るを知る木守柿にて学びたり

 木守柿朱(あか)き実照りてカラス行く      露  古

 木守柿鉛空衝(つ)く朱(しゅ)一点

 木守柿春聴くまでの思いやり          ヒ デ キ

 別れ道曲がりて見上ぐ木守柿

 歩を止めて木守柿見る古寺の坂         ミ モ ザ

 青空と白山を背に柿一つ

 残照の里穏やかに木守柿            ヒ ロ ミ

 火照(ほて)る身を閉じ込めたるや木守柿

 老友(とも)いわく俺たちが世の木守柿      幸  女

 空青く朱玉(べにだま)ふたつ木守り柿

 九条を祈るや共に木守り柿           淑  女

 曲がり角街燈ひとつ木守柿

 木守柿今宵の月と恋に落つ           しょうこ

 木守柿がんばれもうすぐ嵐過ぐ

 風吹きて梢(こずえ)に一つ木守柿        マーシャ

 過ぎて逝く月日(とき)の泪(なみだ)や木守柿

 木守柿からすの次郎よ突っつくな        荀  子

 木守柿日々熟(う)れゆくを惜しみけり

 椋鳥(むくどり)の群れて残せし木守柿      ばたやん

 初こいの名残のような木守柿

 旧友に言えぬことあり木守柿          み  う

 潔(いさぎよ)し裸木一本木守柿

 山里に祈り響けり木守柿            ま  き

 ふり返りふり返りゆく木守柿

 木守柿背中の赤子は腕のばす          流  石

 落人(おちゅうど)も愛(いと)おしんだか木守柿

 木守柿朽ちゆく里の天(そら)を切る       夜  鷹

 母逝きしけむり追う目に木守柿

 木守柿熊の親父も表敬す            土  筆

……………………………………………………………………………

●一席

 木守柿朽ちゆく里の天(そら)を切る       夜  鷹

●二席

 吾もまた守り守られ木守柿           呂  修

……………………………………………………………………………

●次回は兼題は「冬眠」
 11月17日(月)午後7時から開催
# by haiku-gudonkai | 2014-10-23 11:28 | Comments(0)

第49回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:新米(平成26年9月15日)

  新米の母にたずねし水加減

  新米の香る夕餉(ゆうげ)に君笑う       く  に

  これ新米こっち古米と妹(いも)が置き

  新米の輝きいつか原発野(や)         ヒ デ キ

  新米のつぶ一つにも仏さま

  新米の色づく田圃(たんぼ)に鎌の音      流  石

  新米の一椀(わん)あれば天下なり

  新米を押しいただいて歳を祝(ほ)ぐ      幸  女

  今年米ゲリラ豪雨を避けにけり

  縁故絶え新米便も絶えにけり          ばたやん

  新米の文字に誘われ暖簾(のれん)上げ

  判(わか)るとは新米古米腹の中        露  古

  新米の湯気が鼻腔(びこう)を通り抜け

  新米や黄金の雫(しずく)待ちのぞむ      一  服

  味噌汁と新米の水加減問う

  新米の甘さ噛(か)みしめまた一年       土  筆

  新米の炊けるを待ちかね香刻む

  つやつやと新しき米に合掌す          つ ば め

  震災に耐え新米の夕餉(ゆうげ)かな

  新米を供えて和む喪明けかな          ミ モ ザ

  垂れ黄金新米の白瑞穂の美

  なつかしき母の温もり新米むすび        ま  き

  新米の届きて夕餉(ゆうげ)塩むすび

  新米を炊く厨(くりや)なし過疎の里      しょうこ

  新米にお櫃(ひつ)の先輩寂しそう

  塩こんぶだけ添えて盛る新米を         苔  石

  新米のかゆ食べぬまま父逝けり

  新米や一揆(いっき)地蔵は街角に       ひ ろ み

  封切りの新米磨(と)ぐ手想い深し

  手いっぱいに吾子(あこ)もにぎりも新米かな  淑  女

  新米の光る一粒神宿る

  新米が叔母より届く母命日           呂  修

.....................................................................................
●一席

 新米を押しいただいて歳を祝(ほ)ぐ       幸  女

●二席
 
 新米のかゆ食べぬまま父逝けり          ひ ろ み
.....................................................................................
●次回兼題は「木守柿(きもりがき)」
10月20日(月)午後7時から開催
# by haiku-gudonkai | 2014-10-03 18:19 | Comments(0)

第48回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:流星(平成26年8月18日)


   流れ星南溟はるかに兄がいる    流  石

   ペルセウス時空を超えて流星群   マーシャ

   幼児の指さす夜空流星群      荀  子

   山荘を出て流星の下に立つ     ひ ろ み

   流星を夜這いと呼びし江戸の粋   つ ば め

   流れ星降りあふれたり願えずか   露  古

   流星を映してダム湖小波立つ    しょうこ

   いくさ場の涙あつめて星流る    さ ち 女

   流星から飛び降り妖精ダンシング  ま  き

   星流れ路地酒場の灯遠くなり    ばたやん

   ふたりして仰ぎし闇に流れ星    く  に

   流れ星揺らぐことなき大地かな   夜  鷹

   聞き流す昨日流星見た見ない    み  う

   燃えつきて美は一瞬や流れ星    呂  修

   聖戦の狼煙となるな流れ星     ヒ デ キ

   満天を切り裂きいづこ流星群    淑  女

   夜空見る君のうなじに流れ星    笛  女

   幼き日見た流れ星今どこに     土  筆

   流星に記憶を宿し母星果つ     一  服

   流星に志士を偲ぶや岬の湯     ミ モ ザ

   手を振りて逝きし笑顔や流れ星   恵  白

..........................................................................
●一席
     燃えつきて美は一瞬や流れ星  呂  修

●二席
     流星を映してダム湖小波立つ  しょうこ
..........................................................................
●次回兼題は「新米」
9月15日(月)午後7時から開催
# by haiku-gudonkai | 2014-09-09 17:18 | Comments(0)

第47回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:遠雷(平成26年7月21日)


   遠雷や黄色い札の無縁墓

   遠雷や父の一喝想い出し     呂  修


   遠雷や一列縦隊蟻急ぐ

   遠雷や傷みし躰に慈雨を待つ   さ ち 女


   遠雷をカレー食べつつ聞いており

   遠雷にはしゃぐ子供ら砂場にて  み ち 草


   遠雷に思わず足がリズムとり

   遠雷や午睡破れぬ稚児の繭    一  服


   ジャズと居て遠雷を聞く喫茶店

   遠雷や旧知の友を夢に見る    み  う


   遠雷にふと胸よぎるつかぬこと

   蒼天に遠雷微か緑苔       ヒ デ キ


   遠雷や二上の鐘轟きぬ

   遠雷や慌てつ犬友四散せり    ばたやん


   遠雷の白く裂きたる夜の海

   遠雷に黒き予感がまたひとつ   しょうこ


   松明に集う遠雷虫送り

   遠雷やポンプ操法淀みなし    ゆ う 太


   遠雷を聞きつつまどろむ昼下がり

   遠雷や人百態の交差点      ひ ろ み


   遠雷に足留めされて夢二館

   遠雷やうたた寝の夢そこまでよ  流  石


   遠雷に子供ら誘い蚊帳の中

   遠雷にだきつく肩のにくらしき  く  に


   遠雷か見上げてみれば戦闘機

   こっちには来るなと線香遠雷に  マーシャ


   遠雷や縁台の下の子犬かな

   遠雷に猫と目が合い和みけり   ま  き


   遠雷と太鼓の乱打でまつりくる

   遠雷に眼を細む猫平和なり    土  筆


   遠雷に指差し込みしブラインド

   遠雷の轟くを背に嘘を吐く    苔  石


   遠雷や急ぎ取り込む洗い張り

   山波に遠雷降臨鳴静か      淑  女


   遠雷や夜気重たくて夢暗き

   遠雷や稲妻裂きて日本海     恵  白


   遠雷の途絶えて読経澄み渡る

   遠雷に途切れた夢を紡ぐ朝    ミ モ ザ

.......................................................................... 
●一席

   遠雷の途絶えて読経澄み渡る ミ モ ザ

●二席

   遠雷や人百態の交差点    ひ ろ み
..........................................................................    
●次回の兼題は「流星」
 8月18日(月)午後7時から開催
# by haiku-gudonkai | 2014-08-09 11:45 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


by haiku-gudonkai

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