第89回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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呑 会:第89回句会・天狗俳諧  平成30年1月15

☆恒例「天狗俳諧」のため、兼題なし。天狗俳諧は、各会員が時流をうがつウィットに富んだ1句を提出。各句を5・7・5の上・中・下句ごとに切り分けた箱から各自が1枚ずつ引いて新たな1句に組み合わせ、その句の意味するところをそれぞれ当意即妙に〝こじつけ解釈〟し、その〝創意工夫〟と〝迷解釈〟を楽しむ正月遊びの句会。起源は江戸後期。


【投句された元の句】

①もう一年愛しき君よ顔しらず             淑 女

②あくびする猫とならびぬ炬燵かな           く に

③初春や自分みがきに犀せいへ             土 筆

④雪女雪ん子たちと舞う夜半(やはん)           笛 女

⑤歴史顧()ぬ改憲共謀再稼働             ヒデキ

⑥憂いなし意味なき言葉アベソーリ           つばめ

⑦臍(へそ)出して謹賀新年めでたいな          ばたやん

⑧終わりなき宇宙戦争星の数              染 子

⑨陶酔境美女にもたれて失神す             ミモザ

⑩アベ君が作るカクテル地獄味             さち女

⑪難破船非常手段だ秘密だよ              しょうこ


【組み合わせた新たな一句】

①終わりなき自分みがきに秘密だよ           ミモザ

〈解釈〉出会う人がすべて私のことを魅力的だと(お世辞かも?)言って下さるのですが、その秘密を明かしましょうか?私は幼少の頃から今日に至るまで、人知れず、実に終わりなき自分磨きをして生きて来たからです。どんな方法で?それはあくまで秘密にしておきます。

②憂いなし謹賀新年星の数               ばたやん

〈解釈〉新年早々、白山比咩神社へ初参りに出かけました。引いたおみくじに「今年は憂いなし」と、うれしいことに。あらためて神様に「謹賀新年」とご挨拶致しました。私は、野球の独立リーグ「石川ミリオンスターズ」の大ファンです。ところが昨年は最下位という情けない成績でした。幸先よい神様の御託宣。星の数に負けないほど、今年の勝利をと、期待しています。

③歴史顧()ぬ作るカクテル顔しらず          く に

〈解釈〉時間は午後九時半、ディナーが終わり、ホテルのバーへ。いけ好かない〝三高〟(高学歴、高収入、高身長)の男性が、絶世の美女を口説こうとしている。自分の知性をひけらかそうと万人受けする歴史の話をする。お酒が好きな彼女は、そんな蘊蓄(うんちく)はどうでもいいから、よいお酒をもっと飲ませてほしくて、かいがいしくカクテルをつくるバーテンダーにアプローチする。でも、小心なバーテンダーは恥ずかしくて、後ろの酒棚ばかりを見つめていて顔が見えない。

④アベ君が改憲共謀再稼働               淑 女

〈解釈〉国民を代表して言いますと、安倍内閣発足以来掲げている三本の矢なる政策は、いまだに達成されぬどころか、何が三本の矢なのか、国民は分からなくなっている。しかし、ようやく国民は、三本の矢が何だったのか分かった。実は、改憲、共謀罪、そして原発再稼働が、三本の矢であった。「卑怯(ひきょう)者アベ!」。即刻退陣!

⑤難破船愛しき君よアベソーリ             染 子

〈解釈〉アベソーリが漕ぎ出した舟は難破しているように見える。それはアベソーリがトランプ大統領に盲目的に恋をしているから。「ねぇ、武器買って~」と言われたら、好かれたい一心で買ってあげてしまう始末。

⑥陶酔境美女にもたれて失神す             しょうこ 

〈解釈〉(医療従事者の端(はし)くれとしての診断)失神?すわ救急車?そんなことで救急車、税金の無駄遣いをしないように!ほとんどが緊急性はないと報道していました。今夜出席した「〝句呑会」選りすぐりの美女軍団八人に囲まれて(同じく会員の)ナイスガイ約二人は消化不良と胃もたれを起こし、お腹をこわして脱水症状。すごいぜいたく病を発症しています。「〝句呑会」ならではの我を忘れた境地に至る高尚な病。治療法はありません。とくと味わって下さい。会がハネたら即回復します!

⑦初春や意味なき言葉地獄味              ヒデキ

〈解釈〉初春なのに外遊好きのアベゾウリ、いやアベソーリは、遠くバルト三国、東欧で「北朝鮮制裁の徹底を!」と要請をしている。そんなところで意味不明なことを言っているより、モリカケ問題の真相など、もっと意味ある話を日本国民に向かってすべきだろう。外遊より日本の保育園や非正規社員の職場など国民が喘(あえ)いでいる現場を歩けよ!と言いたい。そんなアベゾウリ、いやアベソーリの言葉は我ら国民にとって、いつも砂を噛むような地獄味だ。ソーリが好きな〝日本海海戦〟も一触即発というのに外遊とはノー天気だ。

⑧雪女雪ん子たちと犀せいへ              笛 女

〈解釈〉大雪のため、家も車も雪の中。「『犀せい』ゆきたや!お年賀に」の心が雪女となり、雪ん子を伴い、飛んで行きましたとさ。日本〝現代〟ばなしより。

⑨もう一年猫とならびぬ舞う夜半(やはん)        さち女

〈解釈〉ほんまに歳をとると一年が過ぎるのが早いわ…とひとりごとを言っていたら、猫が心配そうに寄ってきた。ちょっとバツが悪くなった私は、親切な猫に気分転換したら…と誘われるまま、真夜中に猫と踊るのだった。

⑩臍(へそ)出して宇宙戦争炬燵(こたつ)かな       土 筆

〈解釈〉全く予測なしのドカ雪に街中マヒ!車も歩きもままならず、目の前の雪をどかすだけでくたびれた。政治がどっちを向こうと、宇宙戦争が起こっていようと、炬燵にもぐって寝たいだけ。寝間着がめくり上がろうと、臍が出ていようと。

⑪あくびする非常手段だめでたいな           つばめ

〈解釈〉深夜のこと、まるで眠くならないので、起き出してお酒でも飲もうと思ったとたんに、隣で寝付いたはずの夫が「これから掃除、洗濯、雪かきをしよう!」と言い出した。とっさに欠伸(あくび)をして「こんなに眠いんだからお手伝いはできません」と答え、素早く寝た振りをした。ああ、よかった。

................................................................................................................

◆次回は 2月19日 午後7時 開会。

兼題:「春の雪(淡雪、牡丹(ぼたん)雪、名残雪、涅槃(ねはん)雪など)」「白魚(しらうお)」「針供養」。





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# by haiku-gudonkai | 2018-01-18 10:56 | Comments(0)

第88回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「冬至」「マスク」「葱(ねぎ)」「海鼠(なまこ)」

(平成291218日)


憂しことを砕くがごとく海鼠噛()

葱届く三面記事を着せられて                しょうこ


冬至近し書に一服笛の音も

能登浮む暖簾くぐりて海鼠噛()む             ばたやん


白雪に咲きて香るや冬至(とうじ)(ばい)

冬至の湯孫と柚子のたわむるる               笛 女


葱の冴()え夜明け身に沁()む八代亜紀

目で魅せるマスクの下の紅(べに)見むや           ヒデキ


根深汁友の畑の恵みなり

冬至の夜巡り来たれやあらまほしこと            つばめ


会釈せしマスクの女(ひと)の謎めいて

古民家の書と対座する冬至かな               ミモザ


葱三本すきやきだよと跳ねる子ら

隠しマスクなお目立つ人これいかに             淑 女


葱白し終りし恋を切り刻む

(くら)がりに蠢(うごめ)く海鼠の眼差し          阿無呂


柚子浮かべ余生静かな冬至の湯

千年も耐えて生きたる海鼠かな               呂 修


スーパーで初めての出逢いなまこかな

マスクとり唇の知る摂氏ゼロ                染 子


まだ明けぬ二度寝三度寝冬至の日

ちびりちびりに合ふコリコリの海鼠酢や           まつぼっくり


風雪のしわを数える冬至かな

海鼠より適役はなし海(うみ)名主(なぬし)          さち女


すれ違い大きなマスクの目が笑う

寄せ鍋は自分が主役と葱の声                土 筆

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[] 葱白し終りし恋を切り刻む            阿無呂

[] 憂しことを砕くがごとく海鼠噛()む       しょうこ

[] 会釈せしマスクの女(ひと)の謎めいて       ミモザ

……………………………………………………………………………………………………………………………

◆次回は新年1月15日 午後7時 開会

※正月恒例「天狗俳諧」で兼題なし。時流をうがつウイットに富んだ1句投句を。




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# by haiku-gudonkai | 2017-12-20 15:41 | Comments(0)

第87回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「焼き芋」「山茶花」「小春(小春日、小春日和)」「七五三」

(平成291120日)


小春日や真っ赤なパンツ干されおり

午後三時石焼きいもの声響き                 まつぼっくり

山茶花の散り敷く紅を通りゃんせ

自然薯が魔法の杖に見えしころ                流 石

椅子の老人(ひと)赤い膝掛け小春空

山茶花や薄暮の閏(ねや)の吐息かな              しょうこ

たそがれに灯のともるごと山茶花や

街角で焼芋売りし昭和の夕べ                 つばめ

ギヤマンの神門を背に七五三

山茶花に囲まれ箏(こと)と書の競演              土 筆

小春日やそぞろ華やぎ紅をさす

焼芋を売る学生の手に文庫本                 さち女

兵馬俑(へいばよう)兵士語らず旅小春 

山茶花や垣の向こうは病みし人                呂 修

山茶花や訪れを待つ夕間暮れ

車椅子の母との時間小春日和                 ミモザ

暮れそめて山茶花のある石だたみ

里の山煙たなびく小春かな                  く に

母から子へ着継ぐ晴れ着や七五三

あれもこれも気ばかりあせり小春過ぐ             ばたやん

夕餉(ゆうげ)まで待つ時間の焼芋か

七五三袴(はかま)の長し千歳飴                遊 子

小春日やかつて笑い合った日があり

焼藷(いも)の声が夕陽に溶けてゆく              み う

姿見の我身うかべ焼芋食む

小春日に一葉(いちよう)ひらり波紋たつ            淑 女

小春日の陽だまり忙(せわ)し群れすずめ

散るばかり山茶花悲し緑垣                  ヒデキ

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 小春日の陽だまり忙(せわ)し群れすずめ    ヒデキ


[] ギヤマンの神門を背に七五三         土 筆


[] 山茶花の散り敷く紅を通りゃんせ       流 石

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 12月18日 午後7時 開会

※兼題 「冬至」「マスク」「葱(ねぎ)」「海鼠(なまこ)」







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# by haiku-gudonkai | 2017-11-21 19:15 | Comments(0)

第86回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「秋刀魚(さんま)「夜長(よなが)」「秋の暮」「林檎(りんご)」

(平成291016日)


われだけの世界を楽しむ夜長かな

秋刀魚焼く香りとなりとはち合わせ            土 筆          

生くるべし枯るるべしとて秋の暮

枯れるにも道半ばなり秋の暮               さち女

川煙る燻製秋刀魚スコッチ沁む

市の灯に艶紅々と林檎山                 ヒデキ

朝寝して傷入り林檎かじりけり

秋の暮人肌恋し午前二時                 芭ケン

世を拗()ねて秋刀魚の腹の苦み食む

遺書綴るには時たらぬ夜長かな              呂 修 

兄に似て愚直で甘き里の林檎

古希すぎて読書もならず夜長かな             淑 女

手話交え駅の別れや秋の暮

夭折の詩人の余韻秋の暮                 ミモザ

秋刀魚焼く家の灯ともる帰り道

恋文に面影さがす夜長かな                く に

銀幕の照明落ちし秋の暮れ

林檎入れさつくり混ぜると母の文字            み う

戸が鳴った誰もいない秋の夕暮れ

夜長し灯火にゆるる影の人                阿無呂

ひざの孫()の温もりうれし秋の暮

うたた寝のめざめて寒し秋の暮              笛 女

何せむやせぬもゆかしやこの夜長

刻充たしただそこに在れ紅き林檎よ            つばめ

独り居のいつしか慣れぬ林檎剥()

終バスの終点近し秋の暮                 ばたやん

孫二人秋刀魚の骨格自慢気に

母偲び赤い皮ごと林檎擂る                しょうこ

剥()き林檎筆投げた手で二切れ食む

曇天やブーツで蹴飛ばし秋の暮               染 子

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆ 得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 世を拗ねて秋刀魚の腹の苦み食む       呂 修

[] 手話交え駅の別れや秋の暮          ミモザ
[] 何せむやせぬもゆかしやこの夜長       つばめ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は11月20日 午後7時 開会

※兼題 「焼芋(やきいも)(焼藷)」「山茶花(さざんか)」「小春(小春日、小春日和)」「七五三」




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# by haiku-gudonkai | 2017-10-17 11:49 | Comments(0)

第85回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「葡萄(ぶどう)」「稲刈り」「敬老の日(敬老日、老人の日)」「稲妻(稲光)」

(平成29年9月18日)


湖底の村にもとどけ稲光り

敬老の日窓辺でコーヒーそれらしく     流 石 


光りけり稲の誘いに夫(つま)(はや)

葡萄酒は佳きぎやまんで啜(すす)るべし   つばめ


初葡萄冷やして忘れワインの香

席譲る若者にらむ敬老日          ヒデキ


稲刈りて土のざわめき肌に染む

葡萄喰う唇の奥秘事のごと         阿無呂


二房の葡萄に託す季の心

巡礼の如く葡萄の丘に立つ         ミモザ


犬とものちりぢりなりぬ稲妻かな

子に送る葡萄求めて能登路駆()く      ばたやん


丘一面茜に香るぶどう狩り

人なくてコンバイン一機稲刈りおる      淑 女


漆黒の空つきぬけて稲光

稲光蚊帳の中へと子をせかす         く に


忖度(そんたく)はいらぬ歳なり敬老日

子猫捨て悔やむ心に稲妻す          呂 修


先を行く女(ひと)耳元の葡萄揺れ

稲妻の緑色して森を射る          しょうこ


稲刈り日小さきものが鎌を跳ぶ

敬老日茶煎()れてくれし祖父と座す     染 子


蠱惑(こわく)なる葡萄の房の罪と罰

藁におで友らと焼いた十三里         夜 鷹


稲光り天もストレスかかえおり

稲妻やターミネーター現るる         まつぼっくり


稲妻を吸いこむ夢や枯れる日々

語彙(ごい)失せて種噛み砕く山葡萄      さち女


稲刈りの済みて一息月上る

いつ入るの皆待ってると敬老会        土 筆


敬老日父の背追いし我も老い

祖父母逝き届かなくなりし葡萄かな      芭()ケン


いつまでも切り出せずいる葡萄食む

稲光知らない街の知らぬ人          み う

                    ……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[]  稲刈りの済みて一息月上る        土 筆

[]  稲妻を吸いこむ夢や枯れる日々      さち女

[]  稲刈り日小さきものが鎌を跳ぶ       染 子

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、10月16日 午後7時 開会

※兼題 :「秋刀魚(さんま)」「夜長(よなが)」「秋の暮」「林檎(りんご)」





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# by haiku-gudonkai | 2017-09-19 21:17 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


by haiku-gudonkai

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