第93回 句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「薄暑(はくしょ)」「新茶」「雨蛙(あまがえる)」

    平成30年 5月21


雨蛙水溜り撥()ね子ら走る

髪束ね面接挑む薄暑かな               まつぼっくり


ヌード展帰路の薄暑や石畳

ぎゃわずぎゃわず静寂(しじま)の後(のち)の気勢かな  しょうこ


卵抱く鯉(こい)の群れ渦(うず)薄暑吸う

黒壁に緑や一点雨蛙                 ヒデキ


帯ほどき浮気心の夕薄暑

電話口聞こえてくるは雨蛙              く に


終活はここまでにしてと新茶くむ

遠蛙(とおがえる)前世の分まで鳴き止()まず     流 石


鹿威(ししおど)し寡黙な人と新茶汲()

(あい)(いろ)の映える茶屋街(がい)薄暑かな    ミモザ


雨蛙鳴いて当たらぬ雨予報

蓮の葉のここへ座れと雨蛙              呂 修


雨蛙小雨仰ぎつ三段跳び

福々と香りさそいし新茶舗()前           淑 子


ここよここ犬を誘ふや雨蛙

新茶汲()む妻の遺せし湯呑みかな          ばたやん


新しき家を訪ぬる雨蛙

新茶あり幟(のぼり)の先の青い空           たつ女


腰のばし薄暑私有す喜寿の朝

抱かれし稚児の額に薄暑あり             さち女


風やさし田()(ごと)の月や薄暑かな

今日も又会いに来たかや雨蛙             土 筆              

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆ 得点の多い順から「天」「地」「人」。

        今回は「天」が同点2句となりました。

[]  新茶汲む妻の遺せし湯呑みかな        ばたやん

[] 新茶あり幟の先の青い空           たつ女

[] 風やさし田毎の月や薄暑かな         土 筆

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は6月18日 午後7時 開会

※兼題 「梅雨」「水芭蕉」「さくらんぼ」






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# by haiku-gudonkai | 2018-05-22 14:09 | Comments(0)

第92回 句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「花冷え」「遠足」「鶯(うぐいす)」

    平成30年4月16


鶯や雪折れ枝に春兆(きざ)

鶯や今年も生きた心地して                  さち女


ライトアップ消えて花冷え石川門

満開の時期調整か花の冷え                  土 筆


(わか)(うぐいす)調子っぱずれで恋やつれ

花冷えに震えた乾杯新人歓迎宴                ヒデキ

     

花冷えや吉野の里に煎茶喫()

鶯の樹々鳴き渡る初音(はつね)かな              ばたやん


花冷えのどこかで出会う予感して

ホーホケキョうまくなれよと鳴いてみせ            流 石


花冷えや会う約束を果たせずに

花冷えや座禅の僧の裸足かな                 み う


花冷えに杯(はい)をかさねて膝枕(ひざまくら)

うぐいすのひなの鳴く朝花ひとつ               く に


花冷えの一刻に酔う京の宵

花冷えや燻(くすぶ)る想い封印す               ミモザ


まなこ冴えあしたは遠足今むかし

花咲けど未(いま)だ来ぬ鶯胸騒ぐ               淑 女


花冷えや石(いし)山寺(やまでら)の読経の音()

花冷えや四十九日の骨納め                  呂 修


(とお)つ方(かた)へ笑み持て足を運びたし

うぐいすの初音(はつね)聞こゆる閨(ねや)の床(とこ)      つばめ

 

口笛を春告(はるつげ)(どり)に老父(ちち)の耳元

銀輪の巡る湖畔や桜冷()ゆ                 しょうこ


花冷えの浜に網持て潮や来()

君が唄吾(われ)は口笛遠足や                 染 子

 

遠足のひょいと跨(また)ぐや県境(ざかい)

花冷えやそっと重ねる掌(たなごころ)             まつぼっくり


花冷えや黒スーツ女子バスを待つ

のり巻きの端を頬張(ほおば)る遠足の朝            盛 本

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 遠足のひょいと跨(また)ぐや県境(ざかい)   まつぼっくり

[] 花冷えやそっと重ねる掌(たなごころ)     まつぼっくり

[] 花冷えや座禅の僧の裸足かな         み う

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は5月21日 午後7時 開会

※兼題 「薄暑(はくしょ)」「新茶」「雨蛙(あまがえる)」


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# by haiku-gudonkai | 2018-04-17 17:43 | Comments(0)

第91回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「草の芽(〇〇の芽)」「啓蟄」「卒業」

    平成30年3月19


ものの芽や散歩も元に遠回り

啓蟄や虫もびっくり爆音に                  ばたやん


卒業か見慣れた箸(はし)で米を食い

啓蟄や鎮痛剤を水で飲む                   み う


卒業歌訣(わか)れる君の指触れず

残り香を盗みて人に卒業す                  阿無呂


啓蟄や陽に羽虫の輪神々(こうごう)

手振り一閃(いっせん)躍動マエストロ卒業す          ヒデキ


卒業祝(いわい)背丈と共にふえる額(がく)

石張りの通りはい出るど根性虫                淑 女


ものの芽に揺るがぬときの歩み見ゆ

若芽萌えあれよと見る間に花の笑み              つばめ

 

声かけることもできずに卒業や

一寸の生命(いのち)顔出す啓蟄や               まつぼっくり


啓蟄に朽葉(くちば)()ければ白き指

(いな)卒業恋も野望も留年す                しょうこ


我さきと競ふ草の芽の海萌ゆる

卒業といまだ言えぬは娘道                  虎 本


歩みゆく雲水一列柳の芽

啓蟄やよからぬ虫も顔を出し                 呂 修


いつのまに芍薬(しゃくやく)の芽や生まれ出づ

啓蟄や書斎の主(ぬし)も土いじり               ミモザ


卒業まで知らない君をそのままに

(ひと)()らぬ不浄の里に若芽ふく            染 子


草の芽や時節こころえ今盛ん

啓蟄や眠気の自分に括(かつ)入れる              土 筆

乗りこえて乗りこえてきて啓蟄や

紫陽花(あじさい)の芽の威張りをるベランダかな        さち女


卒業は君は右へか我左(ひだり)

卒園のまんじゅう頬張る孫たちは               笛 女 

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 歩みゆく雲水一列柳の芽         呂 修                  

[] (ひと)()らぬ不浄の里に若芽ふく    染 子

[] 乗りこえて乗りこえてきて啓蟄や     さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は4月16日 午後7時 開会

※兼題 「遠足」「花冷え」「鶯(うぐいす)」


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# by haiku-gudonkai | 2018-03-22 10:17 | Comments(0)

第90回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「春の雪(淡雪、牡丹(ぼたん)雪、名残雪、涅槃(ねはん)雪など)」

   「白魚(しらうお)」「針供養」

   (平成30年2月19日)


母恋えば墓に舞い散る春の雪

奥飛騨の友の訃報や名残雪              呂 修


名残雪去りゆく君の肩に消ゆ

逝きし人の俤(おもかげ)埋む涅槃雪           阿無呂


泳ぐよう春雪ラッセル愛車遥(はる)

新芽折る春雪憎し庭哀し               ヒデキ


白魚のおどり喰いとか部下連れて

飛び跳ねて傘なき児らよ春の雪            流 石


わけ知らず母と手合わす針供養

(こも)かぶり花ふんわりと牡丹雪           淑 女


淡雪に遠き日の恋重ね見ゆ

針供養ぜんざいの湯気に笑顔あり           つばめ


法要の席の和みて名残雪

わだかまる心を癒す名残雪              ミモザ


淡雪や羽生づくめの朝迎ふ

裁ち縫ひに半生かけし針供養             ばたやん


淡雪の降りては消ゆる熱き頬

白魚のやうな君の手機を織る             染 子


白魚は透きし我身を恥じるかや

待合に佇(たたず)めば窓春の雪            しょうこ


(はかな)さは美しさなり春の雪

白魚のやうな手に手を包まれて            まつぼっくり


学び舎の歌声に舞う名残雪

春雪の褥(しとね)に抱かれ山しずか          さち女


ぼたん雪甘酒すすり夜がふける

舞い上がりいつ落ちるのか春の雪           土 筆


故郷発つ列車の外は名残雪

春の雪意中の君と合席に               笛 女


待ちあわせまつげにつもる春の雪

白魚のような手にふれ胸こがす            く に

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[]  春雪の褥(しとね)に抱かれ山しずか      さち女

[]  白魚は透きし我身を恥じるかや        しょうこ

[]  逝きし人の俤(おもかげ)埋む涅槃雪       阿無呂               

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は3月19日 午後7時 開会

*兼題:「草の芽(たらの芽など○○の芽、㊟「芽」だけでは季語にならない)」

    「啓蟄(けいちつ)」「卒業」





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# by haiku-gudonkai | 2018-02-20 18:30 | Comments(0)

第89回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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呑 会:第89回句会・天狗俳諧  平成30年1月15

☆恒例「天狗俳諧」のため、兼題なし。天狗俳諧は、各会員が時流をうがつウィットに富んだ1句を提出。各句を5・7・5の上・中・下句ごとに切り分けた箱から各自が1枚ずつ引いて新たな1句に組み合わせ、その句の意味するところをそれぞれ当意即妙に〝こじつけ解釈〟し、その〝創意工夫〟と〝迷解釈〟を楽しむ正月遊びの句会。起源は江戸後期。


【投句された元の句】

①もう一年愛しき君よ顔しらず             淑 女

②あくびする猫とならびぬ炬燵かな           く に

③初春や自分みがきに犀せいへ             土 筆

④雪女雪ん子たちと舞う夜半(やはん)           笛 女

⑤歴史顧()ぬ改憲共謀再稼働             ヒデキ

⑥憂いなし意味なき言葉アベソーリ           つばめ

⑦臍(へそ)出して謹賀新年めでたいな          ばたやん

⑧終わりなき宇宙戦争星の数              染 子

⑨陶酔境美女にもたれて失神す             ミモザ

⑩アベ君が作るカクテル地獄味             さち女

⑪難破船非常手段だ秘密だよ              しょうこ


【組み合わせた新たな一句】

①終わりなき自分みがきに秘密だよ           ミモザ

〈解釈〉出会う人がすべて私のことを魅力的だと(お世辞かも?)言って下さるのですが、その秘密を明かしましょうか?私は幼少の頃から今日に至るまで、人知れず、実に終わりなき自分磨きをして生きて来たからです。どんな方法で?それはあくまで秘密にしておきます。

②憂いなし謹賀新年星の数               ばたやん

〈解釈〉新年早々、白山比咩神社へ初参りに出かけました。引いたおみくじに「今年は憂いなし」と、うれしいことに。あらためて神様に「謹賀新年」とご挨拶致しました。私は、野球の独立リーグ「石川ミリオンスターズ」の大ファンです。ところが昨年は最下位という情けない成績でした。幸先よい神様の御託宣。星の数に負けないほど、今年の勝利をと、期待しています。

③歴史顧()ぬ作るカクテル顔しらず          く に

〈解釈〉時間は午後九時半、ディナーが終わり、ホテルのバーへ。いけ好かない〝三高〟(高学歴、高収入、高身長)の男性が、絶世の美女を口説こうとしている。自分の知性をひけらかそうと万人受けする歴史の話をする。お酒が好きな彼女は、そんな蘊蓄(うんちく)はどうでもいいから、よいお酒をもっと飲ませてほしくて、かいがいしくカクテルをつくるバーテンダーにアプローチする。でも、小心なバーテンダーは恥ずかしくて、後ろの酒棚ばかりを見つめていて顔が見えない。

④アベ君が改憲共謀再稼働               淑 女

〈解釈〉国民を代表して言いますと、安倍内閣発足以来掲げている三本の矢なる政策は、いまだに達成されぬどころか、何が三本の矢なのか、国民は分からなくなっている。しかし、ようやく国民は、三本の矢が何だったのか分かった。実は、改憲、共謀罪、そして原発再稼働が、三本の矢であった。「卑怯(ひきょう)者アベ!」。即刻退陣!

⑤難破船愛しき君よアベソーリ             染 子

〈解釈〉アベソーリが漕ぎ出した舟は難破しているように見える。それはアベソーリがトランプ大統領に盲目的に恋をしているから。「ねぇ、武器買って~」と言われたら、好かれたい一心で買ってあげてしまう始末。

⑥陶酔境美女にもたれて失神す             しょうこ 

〈解釈〉(医療従事者の端(はし)くれとしての診断)失神?すわ救急車?そんなことで救急車、税金の無駄遣いをしないように!ほとんどが緊急性はないと報道していました。今夜出席した「〝句呑会」選りすぐりの美女軍団八人に囲まれて(同じく会員の)ナイスガイ約二人は消化不良と胃もたれを起こし、お腹をこわして脱水症状。すごいぜいたく病を発症しています。「〝句呑会」ならではの我を忘れた境地に至る高尚な病。治療法はありません。とくと味わって下さい。会がハネたら即回復します!

⑦初春や意味なき言葉地獄味              ヒデキ

〈解釈〉初春なのに外遊好きのアベゾウリ、いやアベソーリは、遠くバルト三国、東欧で「北朝鮮制裁の徹底を!」と要請をしている。そんなところで意味不明なことを言っているより、モリカケ問題の真相など、もっと意味ある話を日本国民に向かってすべきだろう。外遊より日本の保育園や非正規社員の職場など国民が喘(あえ)いでいる現場を歩けよ!と言いたい。そんなアベゾウリ、いやアベソーリの言葉は我ら国民にとって、いつも砂を噛むような地獄味だ。ソーリが好きな〝日本海海戦〟も一触即発というのに外遊とはノー天気だ。

⑧雪女雪ん子たちと犀せいへ              笛 女

〈解釈〉大雪のため、家も車も雪の中。「『犀せい』ゆきたや!お年賀に」の心が雪女となり、雪ん子を伴い、飛んで行きましたとさ。日本〝現代〟ばなしより。

⑨もう一年猫とならびぬ舞う夜半(やはん)        さち女

〈解釈〉ほんまに歳をとると一年が過ぎるのが早いわ…とひとりごとを言っていたら、猫が心配そうに寄ってきた。ちょっとバツが悪くなった私は、親切な猫に気分転換したら…と誘われるまま、真夜中に猫と踊るのだった。

⑩臍(へそ)出して宇宙戦争炬燵(こたつ)かな       土 筆

〈解釈〉全く予測なしのドカ雪に街中マヒ!車も歩きもままならず、目の前の雪をどかすだけでくたびれた。政治がどっちを向こうと、宇宙戦争が起こっていようと、炬燵にもぐって寝たいだけ。寝間着がめくり上がろうと、臍が出ていようと。

⑪あくびする非常手段だめでたいな           つばめ

〈解釈〉深夜のこと、まるで眠くならないので、起き出してお酒でも飲もうと思ったとたんに、隣で寝付いたはずの夫が「これから掃除、洗濯、雪かきをしよう!」と言い出した。とっさに欠伸(あくび)をして「こんなに眠いんだからお手伝いはできません」と答え、素早く寝た振りをした。ああ、よかった。

................................................................................................................

◆次回は 2月19日 午後7時 開会。

兼題:「春の雪(淡雪、牡丹(ぼたん)雪、名残雪、涅槃(ねはん)雪など)」「白魚(しらうお)」「針供養」。





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# by haiku-gudonkai | 2018-01-18 10:56 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


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