第94回 句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「梅雨」「水芭蕉」「さくらんぼ」

    平成30年 6月18


法要の 無地の単衣(ひとえ)に 走り梅雨

八つの瞳() 見つめる先の さくらんぼ          笛 女


桜桃(さくらんぼ) 白磁に盛りて 慈(いつく)しむ

移りゆく 梅雨の彩り ひとり旅             ミモザ


さくらんぼ ウヰ()スキーの谷に たわわなり

傷付くも なお甘酸っぱくて さくらんぼ         ヒデキ

 

梅雨入りや 水遣()りしばし 一服し

水芭蕉や 老いてさえし 母の言(げん)           ばたやん


雨がえる 小さきものは いとおしき

ふるさとは 無垢(むく)の浄土か さくらんぼ        つばめ


セロの音()に 心まどろむ 梅雨の午後

山深き 行く先ぽっかり 水芭蕉             淑 女


白内障 告げられし日や 梅雨茫茫(ぼうぼう)

父母の墓 磨いて問いし 梅雨晴間(はれま)         呂 修


青梅雨に 緑と競う 傘の花

母逝きて 見上げた空は 梅雨(つゆ)夕焼(ゆやけ)      く に


(うん)(てい)を 競う父と子 桜桃(ゆすらうめ)

水芭蕉 人知れず在()り 靄(もや)晴れて         しょうこ


喫茶店 彼女の残した さくらんぼ

水芭蕉 はるかな尾瀬に たどり着き           まつぼっくり


履くものは あれかこれかの 梅雨の朝

木道の 靴音やさし 水芭蕉               りつ女


網棚に ことばを置いて 梅雨の駅

先達の 歩幅に合わす 梅雨の径(みち)           さち女


梅雨晴れに シャンシャン見る列 長きこと

娘より さくらんぼ届いた 父の日の朝          土 筆


桜桃(おうとう)や 喉灼(のどや)く甘み 悔いのごと

忘られて 光浴びをり 水芭蕉              阿無呂

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 桜桃(さくらんぼ) 白磁に盛りて 慈(いつく)しむ  ミモザ

[] 法要の 無地の単衣(ひとえ)に 走り梅雨       笛 女

[] 網棚に ことばを置いて 梅雨の駅          さち女               

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 7月23日 午後7時 開会

*次回兼題 「夏休み」「昼寝(『午睡』も可)」「はまなす」







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# by haiku-gudonkai | 2018-06-20 14:20 | Comments(0)

第93回 句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「薄暑(はくしょ)」「新茶」「雨蛙(あまがえる)」

    平成30年 5月21


雨蛙水溜り撥()ね子ら走る

髪束ね面接挑む薄暑かな               まつぼっくり


ヌード展帰路の薄暑や石畳

ぎゃわずぎゃわず静寂(しじま)の後(のち)の気勢かな  しょうこ


卵抱く鯉(こい)の群れ渦(うず)薄暑吸う

黒壁に緑や一点雨蛙                 ヒデキ


帯ほどき浮気心の夕薄暑

電話口聞こえてくるは雨蛙              く に


終活はここまでにしてと新茶くむ

遠蛙(とおがえる)前世の分まで鳴き止()まず     流 石


鹿威(ししおど)し寡黙な人と新茶汲()

(あい)(いろ)の映える茶屋街(がい)薄暑かな    ミモザ


雨蛙鳴いて当たらぬ雨予報

蓮の葉のここへ座れと雨蛙              呂 修


雨蛙小雨仰ぎつ三段跳び

福々と香りさそいし新茶舗()前           淑 子


ここよここ犬を誘ふや雨蛙

新茶汲()む妻の遺せし湯呑みかな          ばたやん


新しき家を訪ぬる雨蛙

新茶あり幟(のぼり)の先の青い空           たつ女


腰のばし薄暑私有す喜寿の朝

抱かれし稚児の額に薄暑あり             さち女


風やさし田()(ごと)の月や薄暑かな

今日も又会いに来たかや雨蛙             土 筆              

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆ 得点の多い順から「天」「地」「人」。

        今回は「天」が同点2句となりました。

[]  新茶汲む妻の遺せし湯呑みかな        ばたやん

[] 新茶あり幟の先の青い空           たつ女

[] 風やさし田毎の月や薄暑かな         土 筆

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は6月18日 午後7時 開会

※兼題 「梅雨」「水芭蕉」「さくらんぼ」






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# by haiku-gudonkai | 2018-05-22 14:09 | Comments(0)

第92回 句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「花冷え」「遠足」「鶯(うぐいす)」

    平成30年4月16


鶯や雪折れ枝に春兆(きざ)

鶯や今年も生きた心地して                  さち女


ライトアップ消えて花冷え石川門

満開の時期調整か花の冷え                  土 筆


(わか)(うぐいす)調子っぱずれで恋やつれ

花冷えに震えた乾杯新人歓迎宴                ヒデキ

     

花冷えや吉野の里に煎茶喫()

鶯の樹々鳴き渡る初音(はつね)かな              ばたやん


花冷えのどこかで出会う予感して

ホーホケキョうまくなれよと鳴いてみせ            流 石


花冷えや会う約束を果たせずに

花冷えや座禅の僧の裸足かな                 み う


花冷えに杯(はい)をかさねて膝枕(ひざまくら)

うぐいすのひなの鳴く朝花ひとつ               く に


花冷えの一刻に酔う京の宵

花冷えや燻(くすぶ)る想い封印す               ミモザ


まなこ冴えあしたは遠足今むかし

花咲けど未(いま)だ来ぬ鶯胸騒ぐ               淑 女


花冷えや石(いし)山寺(やまでら)の読経の音()

花冷えや四十九日の骨納め                  呂 修


(とお)つ方(かた)へ笑み持て足を運びたし

うぐいすの初音(はつね)聞こゆる閨(ねや)の床(とこ)      つばめ

 

口笛を春告(はるつげ)(どり)に老父(ちち)の耳元

銀輪の巡る湖畔や桜冷()ゆ                 しょうこ


花冷えの浜に網持て潮や来()

君が唄吾(われ)は口笛遠足や                 染 子

 

遠足のひょいと跨(また)ぐや県境(ざかい)

花冷えやそっと重ねる掌(たなごころ)             まつぼっくり


花冷えや黒スーツ女子バスを待つ

のり巻きの端を頬張(ほおば)る遠足の朝            盛 本

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 遠足のひょいと跨(また)ぐや県境(ざかい)   まつぼっくり

[] 花冷えやそっと重ねる掌(たなごころ)     まつぼっくり

[] 花冷えや座禅の僧の裸足かな         み う

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は5月21日 午後7時 開会

※兼題 「薄暑(はくしょ)」「新茶」「雨蛙(あまがえる)」


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# by haiku-gudonkai | 2018-04-17 17:43 | Comments(0)

第91回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「草の芽(〇〇の芽)」「啓蟄」「卒業」

    平成30年3月19


ものの芽や散歩も元に遠回り

啓蟄や虫もびっくり爆音に                  ばたやん


卒業か見慣れた箸(はし)で米を食い

啓蟄や鎮痛剤を水で飲む                   み う


卒業歌訣(わか)れる君の指触れず

残り香を盗みて人に卒業す                  阿無呂


啓蟄や陽に羽虫の輪神々(こうごう)

手振り一閃(いっせん)躍動マエストロ卒業す          ヒデキ


卒業祝(いわい)背丈と共にふえる額(がく)

石張りの通りはい出るど根性虫                淑 女


ものの芽に揺るがぬときの歩み見ゆ

若芽萌えあれよと見る間に花の笑み              つばめ

 

声かけることもできずに卒業や

一寸の生命(いのち)顔出す啓蟄や               まつぼっくり


啓蟄に朽葉(くちば)()ければ白き指

(いな)卒業恋も野望も留年す                しょうこ


我さきと競ふ草の芽の海萌ゆる

卒業といまだ言えぬは娘道                  虎 本


歩みゆく雲水一列柳の芽

啓蟄やよからぬ虫も顔を出し                 呂 修


いつのまに芍薬(しゃくやく)の芽や生まれ出づ

啓蟄や書斎の主(ぬし)も土いじり               ミモザ


卒業まで知らない君をそのままに

(ひと)()らぬ不浄の里に若芽ふく            染 子


草の芽や時節こころえ今盛ん

啓蟄や眠気の自分に括(かつ)入れる              土 筆

乗りこえて乗りこえてきて啓蟄や

紫陽花(あじさい)の芽の威張りをるベランダかな        さち女


卒業は君は右へか我左(ひだり)

卒園のまんじゅう頬張る孫たちは               笛 女 

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 歩みゆく雲水一列柳の芽         呂 修                  

[] (ひと)()らぬ不浄の里に若芽ふく    染 子

[] 乗りこえて乗りこえてきて啓蟄や     さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は4月16日 午後7時 開会

※兼題 「遠足」「花冷え」「鶯(うぐいす)」


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# by haiku-gudonkai | 2018-03-22 10:17 | Comments(0)

第90回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「春の雪(淡雪、牡丹(ぼたん)雪、名残雪、涅槃(ねはん)雪など)」

   「白魚(しらうお)」「針供養」

   (平成30年2月19日)


母恋えば墓に舞い散る春の雪

奥飛騨の友の訃報や名残雪              呂 修


名残雪去りゆく君の肩に消ゆ

逝きし人の俤(おもかげ)埋む涅槃雪           阿無呂


泳ぐよう春雪ラッセル愛車遥(はる)

新芽折る春雪憎し庭哀し               ヒデキ


白魚のおどり喰いとか部下連れて

飛び跳ねて傘なき児らよ春の雪            流 石


わけ知らず母と手合わす針供養

(こも)かぶり花ふんわりと牡丹雪           淑 女


淡雪に遠き日の恋重ね見ゆ

針供養ぜんざいの湯気に笑顔あり           つばめ


法要の席の和みて名残雪

わだかまる心を癒す名残雪              ミモザ


淡雪や羽生づくめの朝迎ふ

裁ち縫ひに半生かけし針供養             ばたやん


淡雪の降りては消ゆる熱き頬

白魚のやうな君の手機を織る             染 子


白魚は透きし我身を恥じるかや

待合に佇(たたず)めば窓春の雪            しょうこ


(はかな)さは美しさなり春の雪

白魚のやうな手に手を包まれて            まつぼっくり


学び舎の歌声に舞う名残雪

春雪の褥(しとね)に抱かれ山しずか          さち女


ぼたん雪甘酒すすり夜がふける

舞い上がりいつ落ちるのか春の雪           土 筆


故郷発つ列車の外は名残雪

春の雪意中の君と合席に               笛 女


待ちあわせまつげにつもる春の雪

白魚のような手にふれ胸こがす            く に

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」

[]  春雪の褥(しとね)に抱かれ山しずか      さち女

[]  白魚は透きし我身を恥じるかや        しょうこ

[]  逝きし人の俤(おもかげ)埋む涅槃雪       阿無呂               

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は3月19日 午後7時 開会

*兼題:「草の芽(たらの芽など○○の芽、㊟「芽」だけでは季語にならない)」

    「啓蟄(けいちつ)」「卒業」





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# by haiku-gudonkai | 2018-02-20 18:30 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


by haiku-gudonkai

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