第67回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:「桜貝」「囀(さえず)り」「彼岸」(平成28年3月21日)

病み上がり妻と拾いし桜貝       呂   修
桜貝近くに原発一基あり        呂   修

払暁の囀り遥か山優し         夜   鷹
星砂も桜貝さえ潜む闇         夜   鷹

甲高く風呂屋のインコさえずりぬ    ヒ デ キ
桜貝その桃色の滴りて         ヒ デ キ

老猫の剥がれて落つる桜貝       悠   々
気がつけば夜なべの隙に彼岸過ぎ    悠   々

桜貝由なきことを告ぐべきや      茅   茨
囀や谷全山を響動(とよも)せり    茅   茨

さえずりや道の辺にとけて春来たる   く   に
彼の人にあつめて贈る桜貝       く   に

咳(しわぶき)を聴いた気がする春彼岸 さ ち 女
猫の息確かめてみる彼岸かな      さ ち 女

水面わたる思いも深しさえずりかな   淑   女
遠き海病む児ほしいとさくら貝     淑   女

彼岸より母見守れり父に合掌      まつぼっくり
休日の朝の目覚めは囀りで       まつぼっくり

極楽を拝みて懺悔彼岸入り       ば た や ん
重ねたる齢忘れてさくら貝       ば た や ん

白山の白輝やける彼岸かな        土   筆
雨あがりさえずりを聞く墓参かな     土   筆

さえずりにふと見上げたり塔の上     ひ ろ み
若き日のわが愛誦歌「さくら貝」     ひ ろ み

さえずりにつかのま心遊ばせて      ミ モ ザ
寄せ返す波の名残りや桜貝        ミ モ ザ

子等の笛さえづり誘ふ寺の町       し ょ う こ
朝市に桜貝売る老婆居り           し ょ う こ

さえずりをさがして窓を閉めきらず   み    う
指さきにかさねる母娘桜貝       み    う

手から手へ増穂浦(ますほがうら)の桜貝  流   石
波の音真綿につつみし桜貝        流   石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】 咳(しわぶき)を聴いた気がする春彼岸   さ ち 女
【地】 桜貝近くに原発一基あり          呂   修
【人】 囀や谷全山を響動(とよも)せり      茅   茨

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、4月18日(月)
*兼題:「春眠(春の夢、朝寝)」「花冷え 」「 桜餅(もち)」
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# by haiku-gudonkai | 2016-03-22 15:21 | Comments(0)

第66回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:「余寒(よかん)」「薄氷(うすらい、うすごおり)」「猫の恋」(平成28年2月15日)

街走る救急の音余寒かな
恋猫や犬のわめきも聞かぬふり                  ばたやん

花街に太鼓と競う猫の恋
薄氷のあやうさに触れあと悔やむ                 つ ば め

鴨の子の産毛もふるえる余寒かな
尾を立てて月夜のお散歩猫の恋                  く  に

古民家に五彩の絵皿余寒あり
竹垣をすり抜け通う猫の恋                    ミ モ ザ

踏み砕き何故か悲しき薄氷
雄猫が痩せて帰還の猫の恋                    呂  修

幾暁を薄氷解ける陽を待ちて
薄氷と号す作家居たり春兆す                   ヒ デ キ

薄氷割る子どもらのスニーカー
余寒にて灯油当番駆けていく                   み  う

猫の恋いつでもどこでも誰とでも
薄氷やんごとなきや厚ごおり                   夜  鷹

手水鉢今朝の己れか薄氷
塾帰り自販機横目余寒かな                    しょうこ

薄氷(うすらい)や庭にうごめくものゝ息
カメチョロも交じりておりぬ春の猫                茅  茨

人生の往路復路やうす氷
くつ履いてまた脱いでいる余寒かな                さ ち 女

彼の踏む薄氷なぞる通学路
チョコレート箱に仔猫の恋模様                  ぬ  く

薄氷(うすらい)をつついてはじく子らの声
窓ごしのヒヤシンス香る余寒かな                 土  筆

うすごおり競ってあげる手みなまっ赤
この余寒いやな予感いよいよか                  淑  女

うかれ猫人を拒んだ眼のひかり
観光客余寒の街に手をつなぐ                   流  石

猫の恋さえぎる厚き二重窓
くもる窓冷気の隙間に猫の恋                   悠  々
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】薄氷(うすらい)や庭にうごめくものゝ息        茅  茨
【地】うかれ猫人を拒んだ眼のひかり            流  石
【人】花街に太鼓と競う猫の恋               つ ば め

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、3月21日(振替休日)
*兼題:「彼岸」「さえずり」「桜貝」
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# by haiku-gudonkai | 2016-02-16 14:09 | Comments(0)

第65回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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新年ことば遊び「天狗俳諧」(平成28年1月18日)
各会員が1句ずつ投句。各句を上句、中句、下句ごとに切り分けた各箱の中から、
各会員が上、中、下句各1枚ずつを引いて出来た珍句、迷句に、
即興でもっともらしい〝迷解釈〟を付けてその巧拙を競うことば遊び。

ずぶぬれでゲスの極みとアベるひと       笛  女
太ったとネットサーフィン堕ちてゆく      土  筆
裃でゲームオーバー呑み放談           (仮 名)
あらあんた転げる人をパンツ濡れ        さ ち 女
十八才口先だけじゃだめなのよ         荀  子
おこたつのベビードールとムッツリ見      呂  修
雪だるま連れて来たのは姫はじめ        ぬ  く
輝きてパンツが下がるはいてます       マーシャ
初夢や巨乳ゆらゆらわが人生         つ ば め
あんたらもぬくもりやさし禍か福か      お こ 女
年初め鼻毛ゆらゆらわだち踏み        淑  女
苦難さるあうんの仲で震度3         ヒ デ キ
厳冬を言われ続けてうとうとと        夜  鷹
地下実験下着はちゃんと初入幕        一  服
新年も幸せな年案の上            ばたやん
うろたえて寝小便して社会的         しょうこ
新幹線やったと黒い五年過ぎ         ミ モ ザ
……………………………………………………………………………………………………………………………
【互選の結果】
(得点の多い順から天・地・人)

〈天〉地下実験下着はちゃんと初入幕        一  服
〈地〉輝きてパンツが下がるはいてます       マーシャ
〈人〉新幹線やったと黒い五年過ぎ         ミ モ ザ
……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は2月15日 午後7時 開会
兼題 余寒(よかん。よさむ)、 薄氷(うすごおり・うすらい)、猫の恋
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# by haiku-gudonkai | 2016-01-24 15:37 | Comments(0)

第64回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:「煤払い」「鰤起こし」「着膨れ」「年越し蕎麦」(平成27年12月21日)

鰤起こし 遠く近くに 蔵の中
着ぶくれに 老母の年輪 仏間かな       しょうこ

鐘も鳴り 年越しそばの 慌て喰い
すす払い 家より穢れし 我が身かな      呂  修

着ぶくれて ぼんやり数える 馬齢かな
千年の 奈呉浦照らす 鰤起こし        さ ち 女

鰤おこし 母に抱きつく 漁師の童(こ)
次誰がと 弥陀に問う 煤払い         淑  女

高志人を 奮い立たすや 鰤起こし
着膨れは 流行り病か 新天地         夜  鷹

浮世とは 憂き世でもあり 煤払い
鰤起こし 風神雷神 降臨す          まつぼっくり

年越しそば 四の五の言わず さっと食い
文士っぽく 年越しそばに 白銚子       ヒ デ キ

着ぶくれて 星追い駆けて 闇に溶け
鰤起こし 紫光る バスは来ず         ぬ  く

光背を 仰いで煤を 払いけり
煤払い 大仏様の 御手の上          ヒ ロ ミ

鰤起こし 今年もさあて ひきこもり
煤払い 厄除けならぬ 立身          かえり花

鰤おこし いざ出漁だ 明けぬまに
忍者寺 アクロバットの すす払い       荀  子

鰤起こし 銭鬼手玉 鳴り惜しむ
着ぶくれの 瞳麗し 市の魚          一  服

暖冬に 鰤はとれねど 鰤起し
着ぶくれて 猫に愛想の 狭き庭        流  石

着ぶくれて 足袋はく動作に じれる吾
鰤起こし 蟹は急いで 逃げるそな       土  筆

着膨れて 互いに疎遠 詫びており
煩悩を 砕き響くや 鰤起こし         ミ モ ザ

逃げ遅れ 母の号令 煤払い
鰤おこし ひとりぼっちの 夜なのに      マーシャ

着ぶくれて 祖父母の家より 帰る子ら
着ぶくれで ごまかせるかな 冬太り      お こ 女
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】鰤おこし 母に抱きつく 漁師の童(こ) 淑  女
【地】浮世とは 憂き世でもあり 煤払い    まつぼっくり
【人】着ぶくれて 星追い駆けて 闇に溶け   ぬ  く

……………………………………………………………………………………………………………………………
★次回は平成28年1月18日「天狗俳諧」(兼題なし)
 各自が時流を穿ち、面白がり、風流を楽しむ1句を持ち寄り、各句の上・中・下句を
 分割・再構成してできた句を〝こじつけ解説〟。その解説の妙を評点。
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# by haiku-gudonkai | 2015-12-25 13:53 | Comments(0)

第63回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:兼題 「帰り花」「障子」「大根」(平成27年11月16日)

張り終えし 障子に霧吹く 父の技(わざ)
カリコリと ハリハリ漬で 口演(こうえん)会           淑  女

大根の 干しても煮ても 色旨(うま)し
障子越し 母と姉との 影濃(こお)く               かへり花

障子紙 三辺切りて 猫の道
障子開け そっと覗(のぞ)くは 孫の顔              く  に

言わなくて いいこと言って 帰り花
今更と 君に聞きたし 帰り花                   呂  修

ふと浮かぶ 誰(た)が面影や 帰り花
新幹線め おでん大根 この薄さ                  ヒ デ キ

ぶり大根(だいこ) 甘くも辛くも 男味(おとこあじ)
白無垢(むく)の 花嫁に涙 白障子                ばたやん

漱(すす)ぎたる 障子の骨に 指染まり
あしたなお 味しょんどる 大根煮                 ぬ  く
※「しょんどる」は「浸みている」の方言

カリガネ草 会えてうれしや 帰り花
障子越し 聞こえし音色は 伎芸天(ぎげいてん)          笛  女

贖罪(しょくざい)に 大根擂(す)って 猫撫でる
兼六の みやび寿(ことほ)ぐ 帰り花               夜  鷹

大根と 湯気とあなたと アペリティフ(食前酒)
うたた寝し 障子に映る 枝の影                  お こ 女

ほとばしる 野性が咲かす 返り花
煮大根 一晩置いて 燗つけて                 まつぼっくり

児らの列 見送つてをり かへり花
冬障子 うす陽たのしむ 余生あり                 さ ち 女

束の間の 日差しに笑むや 帰り花
もみじ愛(め)で 閉めた障子の 白さかな             ミ モ ザ

障子戸に 幽(かそ)けき羽音(はおと) 老いの午後
道端に それもありかと 帰り花                  しょうこ
大根の 煮えたるを待つ おやぢかな
朝寒し 大根洗いの 祖母帰る                   み  う

なき人の 面影の譜や 帰り花
川沿いに 弦の調べや 冬障子                   ひ ろ み

大根の 白さに指先 つい伸びる
ベランダの 鉢に見知らぬ 返り花                 流  石

鎌倉は 大佛への道 帰り花
わが家では 粕汁の主役 大根よ                  土  筆
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】ぶり大根(だいこ) 甘くも辛くも 男味(おとこあじ)    ばたやん
【地】障子戸に 幽(かそ)けき羽音(はおと) 老いの午後     しょうこ
【人】張り終えし 障子に霧吹く 父の技(わざ)          淑  女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は12月21日
 次回兼題 「煤(すす)払い」「鰤(ぶり)起こし」「着膨れ」 




              
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# by haiku-gudonkai | 2015-11-17 16:10 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


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