第69回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「麦の秋」「更衣(ころもがえ)」「筍(たけのこ)」(平成28年5月17日)

衣更え街ゆく綿パン白眩し           しょうこ
開け放つ車窓の風は麦の秋           しょうこ

嫁ぐ日も決まり娘の麦の秋           流  石
筍や亡母(はは)と亡姉(あね)とを迎えおり     流  石

服でなく変える心や衣更            呂  修
竹の子や斜めに伸びる反抗期          呂  修

麦の秋尾山の街に旅を嗅ぐ           ばたやん
更衣施設の母が待ちにけり           ばたやん

更衣街は明るし気持軽るし           土  筆
更衣あやめの帯で兼六園            土  筆

筍のずしりとうれし手さげかな         み  う
糠袋結ぶ手つきよ筍買う            み  う

衣がえ去年の染みに浮かぶ顔          ヒ デ キ
巨匠の眼(め)ローアングル揺れる麦の秋    ヒ デ キ

更衣身も心も更衣               笛  女
琵琶の会終えてわが家は更衣          笛  女

糠雨(ぬかあめ)の匂ひたのしむ衣がへ     さ ち 女
衣かへて正座してみる独り部屋         さ ち 女

更衣真白き腕の女ひと             く  に
わいわいと山のごちそう筍ご飯         く  に

じわもんの筍の頃もう飽きた          淑  女
中一の銀輪一列ころもがえ           淑  女

キンキンのジョッキに麦秋閉じ込めり      一  服
衣替え黒板文字も目にまぶし          一  服

衣更その日を待たずひとえ召せ         つ ば め
筍にいのちの姿重ね見る            つ ば め

更衣古人(いにしえびと)に思い馳せ      ミ モ ザ
颯爽と出掛ける朝や衣更え           ミ モ ザ

朝掘りの京の筍籠に居り           まつぼっくり
十代の白さまぶしき更衣           まつぼっくり

風も日も裾に針刺す更衣            ぬ  く
せせらぎに鳥に連れられ麦の秋         ぬ  く

時ならぬ物思いする麦の秋           悠  々
帯結び追いつかぬ間に更衣           悠  々

★場外句
衣更え後先にして旅支度            ガ ル ボ
「働けば自由になれる」麦の秋         ガ ル ボ
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】 竹の子や斜めに伸びる反抗期      呂  修
【地】 筍のずしりとうれし手さげかな     み  う
【人】 衣かへて正座してみる独り部屋     さ ち 女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、6月20日(月)
*兼題:「梅雨」「虹 」「 鮎(あゆ)」「杜若(かきつばた)」
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# by haiku-gudonkai | 2016-05-17 12:10 | Comments(0)

第68回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「春眠(春の夢、朝寝)」「花冷え」「桜餅」(平成28年4月18日)

 花冷えに待ち人は未だビルの窓     しょうこ
 桜餅老舗の客の立ち話         しょうこ

 春眠のとろりとろりと薄みどり     流  石
 花冷えの部屋にひざ寄せ一周忌     流  石

 花冷えや夢は吉野か醍醐寺か      呂  修
 花冷えや胸うずくこと一つ三つ     呂  修

 店先の手書きが誘ふ桜餅        ばたやん
 花冷えや今日もあふれし地震(ない)の報 ばたやん

 茶話会は左党の人も桜餅        土  筆
 春眠や聞こえる音みな子守唄      土  筆

 桜餅一葉に染みた春を知り       ヒ デ キ   
 まどろんで春眠のまま果てなむと    ヒ デ キ

 様々に去りし日招く桜餅        ガ ル ボ
 うつし世の目覚めを拒む春の夢     ガ ル ボ

 犀星と川面眺める春の夢        笛  女
 春の夢遠き都にうなされて       笛  女

 さらばえし我が身に出合ふ春の夢    さ ち 女
 残り酒たぐり寄せたる朝寝かな     さ ち 女

 お茶席で葉っぱをいかに桜餅      淑  女
 花冷えにシフォンのぬくもりからむ指  淑  女

 春眠を大地揺るがし原発よ       み ち 草
 毛氈と織部の茶碗桜餅         み ち 草

 花冷えや「鞍馬天狗」の謡本      ひ ろ み
 人声のぬくもり恋し花の冷え      ひ ろ み

 たわむれに徳利に一枝花冷えや     つ ば め    
 春の夢追いつ追われつ我は生(ゆ)く   つ ば め
       
 花冷えの心に染みる別れかな      ミ モ ザ
 春眠を揺さぶり起こす地の鼓動     ミ モ ザ

 春の夢引きずりながら茶を淹れる   まつぼっくり
 花冷えも樹下の宴は止められぬ    まつぼっくり  
         
 くしゃみして花冷えの夜の油断知る   悠  々
 桜もち食べて濃茶を恋しがり      悠  々

★場 外 句
 桜餅空いっぱいに奥千本           茅  茨
 花冷えやごほごほ咳の通り過ぐ        茅  茨

 桜餅遠き都の塩の味             秋葉みなみ
 ぼうやりと線は点へと春の夢         秋葉みなみ

 春の夢現(うつつ)なりしか那惚里(なぽり)路地 永瀧 達治
 花冷えに三時の素饂飩(すうどん)大阪の子   永瀧 達治
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】 うつし世の目覚めを拒む春の夢   ガ ル ボ
【地】 桜餅一葉に染みた春を知り     ヒ デ キ   
【人】 春眠を揺さぶり起こす地の鼓動   ミ モ ザ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、5月16日(月)
*兼題:「麦の秋 」「更衣(ころもがえ) 」「 筍(たけのこ)」
 
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# by haiku-gudonkai | 2016-04-19 11:33 | Comments(0)

第67回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:「桜貝」「囀(さえず)り」「彼岸」(平成28年3月21日)

病み上がり妻と拾いし桜貝       呂   修
桜貝近くに原発一基あり        呂   修

払暁の囀り遥か山優し         夜   鷹
星砂も桜貝さえ潜む闇         夜   鷹

甲高く風呂屋のインコさえずりぬ    ヒ デ キ
桜貝その桃色の滴りて         ヒ デ キ

老猫の剥がれて落つる桜貝       悠   々
気がつけば夜なべの隙に彼岸過ぎ    悠   々

桜貝由なきことを告ぐべきや      茅   茨
囀や谷全山を響動(とよも)せり    茅   茨

さえずりや道の辺にとけて春来たる   く   に
彼の人にあつめて贈る桜貝       く   に

咳(しわぶき)を聴いた気がする春彼岸 さ ち 女
猫の息確かめてみる彼岸かな      さ ち 女

水面わたる思いも深しさえずりかな   淑   女
遠き海病む児ほしいとさくら貝     淑   女

彼岸より母見守れり父に合掌      まつぼっくり
休日の朝の目覚めは囀りで       まつぼっくり

極楽を拝みて懺悔彼岸入り       ば た や ん
重ねたる齢忘れてさくら貝       ば た や ん

白山の白輝やける彼岸かな        土   筆
雨あがりさえずりを聞く墓参かな     土   筆

さえずりにふと見上げたり塔の上     ひ ろ み
若き日のわが愛誦歌「さくら貝」     ひ ろ み

さえずりにつかのま心遊ばせて      ミ モ ザ
寄せ返す波の名残りや桜貝        ミ モ ザ

子等の笛さえづり誘ふ寺の町       し ょ う こ
朝市に桜貝売る老婆居り           し ょ う こ

さえずりをさがして窓を閉めきらず   み    う
指さきにかさねる母娘桜貝       み    う

手から手へ増穂浦(ますほがうら)の桜貝  流   石
波の音真綿につつみし桜貝        流   石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】 咳(しわぶき)を聴いた気がする春彼岸   さ ち 女
【地】 桜貝近くに原発一基あり          呂   修
【人】 囀や谷全山を響動(とよも)せり      茅   茨

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、4月18日(月)
*兼題:「春眠(春の夢、朝寝)」「花冷え 」「 桜餅(もち)」
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# by haiku-gudonkai | 2016-03-22 15:21 | Comments(0)

第66回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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兼題:「余寒(よかん)」「薄氷(うすらい、うすごおり)」「猫の恋」(平成28年2月15日)

街走る救急の音余寒かな
恋猫や犬のわめきも聞かぬふり                  ばたやん

花街に太鼓と競う猫の恋
薄氷のあやうさに触れあと悔やむ                 つ ば め

鴨の子の産毛もふるえる余寒かな
尾を立てて月夜のお散歩猫の恋                  く  に

古民家に五彩の絵皿余寒あり
竹垣をすり抜け通う猫の恋                    ミ モ ザ

踏み砕き何故か悲しき薄氷
雄猫が痩せて帰還の猫の恋                    呂  修

幾暁を薄氷解ける陽を待ちて
薄氷と号す作家居たり春兆す                   ヒ デ キ

薄氷割る子どもらのスニーカー
余寒にて灯油当番駆けていく                   み  う

猫の恋いつでもどこでも誰とでも
薄氷やんごとなきや厚ごおり                   夜  鷹

手水鉢今朝の己れか薄氷
塾帰り自販機横目余寒かな                    しょうこ

薄氷(うすらい)や庭にうごめくものゝ息
カメチョロも交じりておりぬ春の猫                茅  茨

人生の往路復路やうす氷
くつ履いてまた脱いでいる余寒かな                さ ち 女

彼の踏む薄氷なぞる通学路
チョコレート箱に仔猫の恋模様                  ぬ  く

薄氷(うすらい)をつついてはじく子らの声
窓ごしのヒヤシンス香る余寒かな                 土  筆

うすごおり競ってあげる手みなまっ赤
この余寒いやな予感いよいよか                  淑  女

うかれ猫人を拒んだ眼のひかり
観光客余寒の街に手をつなぐ                   流  石

猫の恋さえぎる厚き二重窓
くもる窓冷気の隙間に猫の恋                   悠  々
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

【天】薄氷(うすらい)や庭にうごめくものゝ息        茅  茨
【地】うかれ猫人を拒んだ眼のひかり            流  石
【人】花街に太鼓と競う猫の恋               つ ば め

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、3月21日(振替休日)
*兼題:「彼岸」「さえずり」「桜貝」
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# by haiku-gudonkai | 2016-02-16 14:09 | Comments(0)

第65回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと。

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新年ことば遊び「天狗俳諧」(平成28年1月18日)
各会員が1句ずつ投句。各句を上句、中句、下句ごとに切り分けた各箱の中から、
各会員が上、中、下句各1枚ずつを引いて出来た珍句、迷句に、
即興でもっともらしい〝迷解釈〟を付けてその巧拙を競うことば遊び。

ずぶぬれでゲスの極みとアベるひと       笛  女
太ったとネットサーフィン堕ちてゆく      土  筆
裃でゲームオーバー呑み放談           (仮 名)
あらあんた転げる人をパンツ濡れ        さ ち 女
十八才口先だけじゃだめなのよ         荀  子
おこたつのベビードールとムッツリ見      呂  修
雪だるま連れて来たのは姫はじめ        ぬ  く
輝きてパンツが下がるはいてます       マーシャ
初夢や巨乳ゆらゆらわが人生         つ ば め
あんたらもぬくもりやさし禍か福か      お こ 女
年初め鼻毛ゆらゆらわだち踏み        淑  女
苦難さるあうんの仲で震度3         ヒ デ キ
厳冬を言われ続けてうとうとと        夜  鷹
地下実験下着はちゃんと初入幕        一  服
新年も幸せな年案の上            ばたやん
うろたえて寝小便して社会的         しょうこ
新幹線やったと黒い五年過ぎ         ミ モ ザ
……………………………………………………………………………………………………………………………
【互選の結果】
(得点の多い順から天・地・人)

〈天〉地下実験下着はちゃんと初入幕        一  服
〈地〉輝きてパンツが下がるはいてます       マーシャ
〈人〉新幹線やったと黒い五年過ぎ         ミ モ ザ
……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は2月15日 午後7時 開会
兼題 余寒(よかん。よさむ)、 薄氷(うすごおり・うすらい)、猫の恋
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# by haiku-gudonkai | 2016-01-24 15:37 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


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