第77回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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1月は、恒例「天狗句会」の為、兼題なし。 天狗句会は、各会員が時流をうがつウィットに富んだ1句を提出。各句を5・7・5の上・中・下句ごとに切り分けた箱から各自が1枚ずつひいて新たな1句に組み合わせ、その句の意味するところをそれぞれ当意即妙に〝こじつけ解釈〟し、その〝創意工夫〟と厚顔無恥な〝迷解釈〟を楽しむ正月遊びの句会。 (平成29年1月23日)


トランプのどアホノミクスみなの衆             淑 女
【解釈】世界規模の句を詠んだ。トランプがまだ大統領になる前から喜びいさんだ安倍という「どアホ」がいた。トランプがその「どアホウ」と「どアホノミクス」を語り合った。これはCNNも詠めない素晴らしい句である。

寄り道もまどろむ窓に年賀状                ばたやん
  【解釈】元日の朝のこと、呑んで歩いていたらまだ年賀状を書いていないことに気付いた。そして慌てて書いた記憶を思い出して詠んだ句。

ときめくと見たくもなしや靴はきて             まつぼっくり
  【解釈】年末年始はいろいろな集まりが多い。冬場はブーツを履く人が多い。ブーツはちょっとこもって匂うことがある。宴会で座敷に行くと、匂うブーツがあったが気に留めなかった。宴会なので、きれいな人がいると目が行くが、つい見惚れていると、帰る時その人が例のブーツを履いていた。あの人が?!と気持ちがしぼんでしまった。

冬茜(ふゆあかね)セーター透くや生きる道         く に
  【解釈】冬茜とは、冬の夕暮れのこと。私の薄いセーターに誰か指を通して遊んでくれ。恋に生きようという一夜の願いの句。

共謀罪ボンキュッボンと彼女抱く              み う
【解釈】「ボンキュッボンなおまえも同罪だ!」と抱く。

腐れ世の始めた恋に君の名は。               夜 鷹
  【解釈】2017年、老体に鞭打って恋をした。トランプ、安倍、目をそむけんばかりの腐れきった世の中である。ところで、横に今いる君は誰? ボケ老人の世界だ。片足を棺桶に突っ込んでいるわが身を嘆いた句。

妊活(にんかつ)の一言うれし初みくじ           さち女
  【解釈】半世紀も店をやっていると人生相談の店になる。今日は30代夫婦の人生相談。妊活についてだ。意外と多いんです、こういう人たち。「神頼みもありですよ」と助言する。その後、おみくじに「思い通りになる」と書いてあったと夫婦から報告を受けた。夫婦も明るい気持ちに、アドバイスした私も明るい気持になった。

夜這いして夜具冷たくて千鳥足               呂 修
  【解釈】私は能登の出身だが、若い頃は、夏祭りの夜に夜這いが許されていた。そのとき、布団ではなく、涼しさを得るために竹で編んだシーツを使っていた。その上で動くとコロコロして不安定。帰るころには脚が絡まりすぎて千鳥足だった。能登のいい風習を詠んだ句。

片すみに気取って飲んで彼の人ぞ              笛 女
  【解釈】店に入ると片隅で飲んでいる人がいた。それはかつて思いを寄せた人だった。

夢うつつアポウペンの18禁                土 筆
  【解釈】私はただ今18歳。夢見るティーンエイジャー。I have a pen . I have a apple. ということでいろいろ夢見ている。18禁のものがちまたにあふれている。でも、18歳になり結婚できるようになった。これから大人っぽく生活していこうと思う。

見たくあり逃げ道もあり第一歩               一 服
  【解釈】とある落語家に起きた出来事を詠んだ句。有名な落語家で、時代は戦前。とてもかわいがっている弟子がいたが、素行が悪かった。その弟子が手招きをする。「いいものが見えるから、百円を出して見ないか?」 見たくもあり、逃げ道もあり、しかし、とうとう好奇心に負けて百円を出し見てしまった。そこにあったのは、自分の女房が行水している姿であった。

保育園残されし日々貴方の眼                しょうこ
  【解釈】まだ1月なのに、早々と「保育園落ちた」の通知が来た。子育てしながら働く気力も体力も女子力もどんどん減っていく。安倍さん、一億総活躍、働き方改革はうそっぱちだ。あなたの国民を見る眼は偽りの眼です。

正月やばばひく馬鹿安倍(ばかべ)春遠し          鵺(ぬえ)
  【解釈】正月に家族でトランプをした。春は近い。しかし何回引いてもババが出る。その絵が馬鹿安倍だった。ババを引くたびに馬鹿安倍が出る。春は遠いなと思った。

真っ新(さら)の義賊になろう悩む日々           ヒデキ
  【解釈】私は新米の鼠小僧だ。米国では女たらしの富豪が大統領になった。日本では五輪でもうける森ナントカもいるらしい。税金を払わない人はもっと豊かに暮らしているらしい。その富を貧しい人々に分け与えたいが、新米のどろぼうゆえ、怪盗ルパンのような技術もない。胸を痛める鼠小僧の青春の日々。

粋な仲ぬくもり求め枯れ野原                ミモザ
  【解釈】粋な仲の人がいて、マンネリで続いている。その打破のため、寒い日に実験的に軽井沢の近くの枯れ野原をずっと行ったが、結局は暖炉のあるホテルに行き着いたという句。
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 腐れ世の始めた恋に君の名は。             夜 鷹
[地] 真っ新(さら)の義賊になろう悩む日々         ヒデキ
[人] 夜這いして夜具冷たくて千鳥足             呂 修

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、2月20日 午後7時 開会
※次回兼題: a 春一番  b 節分(豆まき) c 梅  d 春炬燵(はるごたつ)
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# by haiku-gudonkai | 2017-01-24 17:00 | Comments(0)

第76回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「こたつ」「手袋」「おでん」「霰(あられ)」(平成28年12月19日)

しんしんと猫とミカンに炬燵酒
酒なくて何の人生おでん鍋                 夜 鷹

霰して犀川とおく白筏
白手袋ちょいと挙げてはすれ違う              流 石

連れ合いが消えし手袋所在なく
音聞こえ景色を思う夜半の霰                つばめ

ぶつかりし足なき炬燵の広さかな
味しみるおでんになりたしゆっくりと            まつぼっくり

はふはふとほほえみ交わすおでん酒
元気よく地面はねるは玉霰                 く に

事故起きし道にたばしる夕霰
おでん鍋迷ひに迷ひ品選ぶ                 ばたやん

ふうふうとおでん吹くほっぺ蟹面似
しっぽりの炬燵はいずこエアコン風             ヒデキ

おこたつも小さなステージアポルペン
霰降り霙(みぞれ)となりて牡丹雪             笛 女

妻の足ふれて離れし炬燵かな
初霰芸妓慌てる東茶屋                   呂 修

残る生(よ)を数ふる午後やひとあられ
足疼く余命の迷路やあられ来る               さち女

家族みな離れてコンビニおでんかな
犬と行く道で霰が待ち伏せる                ガルボ

行きつけば帰るほかなしあられ道
人情を身近に思うこたつかな                土 筆

野仏に霰溜りしかくれ里
山あいの宿のこたつや酔い語り               ミモザ

初あられ湯にてまどろむはじく肌
のれん分け終バスまでとおでん酒              淑 女
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 残る生(よ)を数ふる午後やひとあられ         さち女
[地] ぶつかりし足なき炬燵の広さかな            まつぼっくり
[人] 行きつけば帰るほかなしあられ道            土 筆

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◆次回は1月23日 午後7時 開会
※新年恒例「天狗句会」のため、兼題なし。渾身の1句のみ投句を。
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# by haiku-gudonkai | 2016-12-21 18:04 | Comments(0)

第75回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「日短か」「冷たし(冷ややか)」「セーター」「霜柱」(平成28年11月21日)

短日や友の個展へ行きそびれ
老いてなお余熱ありけり赤セーター             呂  修

短日や一句出ぬまま夕仕度
老ひし身に子のセーターで間に合わせ            ばたやん

セーターのライン気になる寒さかな
霜柱手のひらに融け見せられず               笛  女

伸びきったセーター被りすする麺
踏み鳴らす音楽しくて霜柱                 まつぼっくり

短日やさすらいの蟻飄々と
短日やポストに潜む虫ひとつ                さ ち 女

杖ついて背こぶまんまるセーターいとし
短日にタイマー換えし街路灯                淑  女

早暁の大気冷たし空を見る
セーターが踊り彩る来し方や                つ ば め

越えらりょか凍える冬の日短か
新鋭が来古掃除機洗う日短か                ヒ デ キ

セーターの君指先でココア飲む
短日の早門灯の点きにけり                 しょうこ

難民の子等に冷たし石畳
冷ややかに目覚めし丘や唄澄みぬ              ミ モ ザ

日短かや夫婦語らず各々に
夜も冷えて夫のセーター重ね着す              土  筆

秋冷の風の峠を風と超ゆ
短日の今日スーダンに発つ若人               流  石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

[天] 短日やさすらいの蟻飄々と     さち女

[地] 秋冷の風の峠を風と超ゆ      流 石

[人] 短日や友の個展へ行きそびれ    呂 修
[人] 短日や一句出ぬまま夕仕度     ばたやん
[人] 短日やポストに潜む虫ひとつ    さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 12月19日(月) 午後7時開会
*次回兼題:a.こたつ  b.手袋  c.おでん  d.霰(あられ)
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# by haiku-gudonkai | 2016-11-22 17:31 | Comments(0)

第74回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「鰯(いわし)雲」「新米」「新酒」「運動会」(平成28年10月17日)

運動会花のリレーはじじと孫
輪になって一二三とあおぐいわし雲             淑  女

会釈して名前浮かばず鰯雲
ひと鱗剥がしてみたし鰯雲                 呂  修

けふも通ふ母の施設やいわし雲
はるばると電車乗り継ぎ運動会               ばたやん

封を切り新酒とくとくとくとくと
新米や一粒残さず平らげる                 まつぼっくり

菰被り破顔一笑ことし酒
太刀山(たちやま)も美湾も霞むいわし雲          夜  鷹

風わたりどこまでつづく鰯雲
新米というごちそうが炊きあがる              く  に

いわし雲遠くの白山今だ黒
新米が能登より届く留守家に                土  筆

いわし雲定めのごとく西方へ
かまきりも思慮深げなりいわし雲              さ ち 女

鰯雲泳ぐを見たり水平線
あこがれしはるかな尾瀬に鰯雲               しょうこ

子らの声カレーのにおい鰯雲
笑い合う母校の制服いわし雲                み  う

暮れてなお紅き夢染(そ)む鰯雲
古希経ても駆けっこトラウマ運動会             ヒ デ キ

◇場外句
*いわし雲残した子等の声が追う
*海に似て海にはあらずいわし雲              流  石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

[天] 封を切り新酒とくとくとくとくと     まつぼっくり
[地] 会釈して名前浮かばず鰯雲        呂  修
[人] いわし雲定めのごとく西方へ       さ ち 女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 11月21日  午後7時 開会
*兼題: a.日短か  b.冷たし(冷ややか) c.セーター  d.霜柱
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# by haiku-gudonkai | 2016-10-18 15:22 | Comments(0)

第73回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「鈴虫」「名月(月見)」「秋彼岸」「野菊」(平成28年9月19日)

月見えぬそれもまた佳し酒を酌む
野菊摘み袂に忍ぶ夕暮れや                 つ ば め

菊かざり一人節句を祝いをり
里里林(りりりん)と すだく鈴虫 姫の声         く  に

名月を千に映すや千枚田
名月に集いし友は月を見ず                 呂  修

名月もスウィングしてるジャズの街
秋彼岸手桶に揺れる母の影                 しょうこ

名月やトンネル出ても名月よ
鈴虫やホームセンター十円で鳴く              み  う

大海に月降り注ぎ舟を漕ぐ
満月に我は狼吠えてみる                  み ち 草

鈴虫のふと止むしじま人恋し
野菊のごとそっと見ていたし人堂の道            ヒ デ キ

秋彼岸そぼ降り濡らす孫の顔
鈴虫の街の喧騒癒しをり                  ばたやん

民さんのやふな野菊を一つ摘み
満ちて良し欠けてまた良し月見かな           まつぼっくり

おゆるし と経もそこそこ秋彼岸会に
里山の野菊も絶えて外来種                 淑  女

名月や木戸打つ影は誰(たれ)ならむ
名月や湯涌の里に案山子(かかし)立ち           笛  女

盃面で揺らぐ名月君と呑む
みちのくの野菊が語る浪の音                夜  鷹

秋彼岸小豆を炊いて母想ふ
名月を愛でる宴や外は雨                  土  筆

名月や光る空き家の鬼瓦
小唄流る長良川畔や月見旅                 ミ モ ザ

月出でてあるじなき猫ひと啼きす
友逝くやページめくれぬ秋彼岸               さ ち 女

あの頃は野菊にあこがれ絣着て
山道を腰に野菊の老婆足早                 流  石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

[天] 盃面で揺らぐ名月君と呑む     夜  鷹
[地] 名月を千に映すや千枚田      呂  修
[人] 鈴虫のふと止むしじま人恋し    ヒ デ キ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 10月17日 午後7時 開会
*兼題:「いわし雲」「新米」「新酒」「運動会」
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# by haiku-gudonkai | 2016-09-20 11:26 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


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