第76回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「こたつ」「手袋」「おでん」「霰(あられ)」(平成28年12月19日)

しんしんと猫とミカンに炬燵酒
酒なくて何の人生おでん鍋                 夜 鷹

霰して犀川とおく白筏
白手袋ちょいと挙げてはすれ違う              流 石

連れ合いが消えし手袋所在なく
音聞こえ景色を思う夜半の霰                つばめ

ぶつかりし足なき炬燵の広さかな
味しみるおでんになりたしゆっくりと            まつぼっくり

はふはふとほほえみ交わすおでん酒
元気よく地面はねるは玉霰                 く に

事故起きし道にたばしる夕霰
おでん鍋迷ひに迷ひ品選ぶ                 ばたやん

ふうふうとおでん吹くほっぺ蟹面似
しっぽりの炬燵はいずこエアコン風             ヒデキ

おこたつも小さなステージアポルペン
霰降り霙(みぞれ)となりて牡丹雪             笛 女

妻の足ふれて離れし炬燵かな
初霰芸妓慌てる東茶屋                   呂 修

残る生(よ)を数ふる午後やひとあられ
足疼く余命の迷路やあられ来る               さち女

家族みな離れてコンビニおでんかな
犬と行く道で霰が待ち伏せる                ガルボ

行きつけば帰るほかなしあられ道
人情を身近に思うこたつかな                土 筆

野仏に霰溜りしかくれ里
山あいの宿のこたつや酔い語り               ミモザ

初あられ湯にてまどろむはじく肌
のれん分け終バスまでとおでん酒              淑 女
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 残る生(よ)を数ふる午後やひとあられ         さち女
[地] ぶつかりし足なき炬燵の広さかな            まつぼっくり
[人] 行きつけば帰るほかなしあられ道            土 筆

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は1月23日 午後7時 開会
※新年恒例「天狗句会」のため、兼題なし。渾身の1句のみ投句を。
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# by haiku-gudonkai | 2016-12-21 18:04 | Comments(0)

第75回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「日短か」「冷たし(冷ややか)」「セーター」「霜柱」(平成28年11月21日)

短日や友の個展へ行きそびれ
老いてなお余熱ありけり赤セーター             呂  修

短日や一句出ぬまま夕仕度
老ひし身に子のセーターで間に合わせ            ばたやん

セーターのライン気になる寒さかな
霜柱手のひらに融け見せられず               笛  女

伸びきったセーター被りすする麺
踏み鳴らす音楽しくて霜柱                 まつぼっくり

短日やさすらいの蟻飄々と
短日やポストに潜む虫ひとつ                さ ち 女

杖ついて背こぶまんまるセーターいとし
短日にタイマー換えし街路灯                淑  女

早暁の大気冷たし空を見る
セーターが踊り彩る来し方や                つ ば め

越えらりょか凍える冬の日短か
新鋭が来古掃除機洗う日短か                ヒ デ キ

セーターの君指先でココア飲む
短日の早門灯の点きにけり                 しょうこ

難民の子等に冷たし石畳
冷ややかに目覚めし丘や唄澄みぬ              ミ モ ザ

日短かや夫婦語らず各々に
夜も冷えて夫のセーター重ね着す              土  筆

秋冷の風の峠を風と超ゆ
短日の今日スーダンに発つ若人               流  石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

[天] 短日やさすらいの蟻飄々と     さち女

[地] 秋冷の風の峠を風と超ゆ      流 石

[人] 短日や友の個展へ行きそびれ    呂 修
[人] 短日や一句出ぬまま夕仕度     ばたやん
[人] 短日やポストに潜む虫ひとつ    さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 12月19日(月) 午後7時開会
*次回兼題:a.こたつ  b.手袋  c.おでん  d.霰(あられ)
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# by haiku-gudonkai | 2016-11-22 17:31 | Comments(0)

第74回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「鰯(いわし)雲」「新米」「新酒」「運動会」(平成28年10月17日)

運動会花のリレーはじじと孫
輪になって一二三とあおぐいわし雲             淑  女

会釈して名前浮かばず鰯雲
ひと鱗剥がしてみたし鰯雲                 呂  修

けふも通ふ母の施設やいわし雲
はるばると電車乗り継ぎ運動会               ばたやん

封を切り新酒とくとくとくとくと
新米や一粒残さず平らげる                 まつぼっくり

菰被り破顔一笑ことし酒
太刀山(たちやま)も美湾も霞むいわし雲          夜  鷹

風わたりどこまでつづく鰯雲
新米というごちそうが炊きあがる              く  に

いわし雲遠くの白山今だ黒
新米が能登より届く留守家に                土  筆

いわし雲定めのごとく西方へ
かまきりも思慮深げなりいわし雲              さ ち 女

鰯雲泳ぐを見たり水平線
あこがれしはるかな尾瀬に鰯雲               しょうこ

子らの声カレーのにおい鰯雲
笑い合う母校の制服いわし雲                み  う

暮れてなお紅き夢染(そ)む鰯雲
古希経ても駆けっこトラウマ運動会             ヒ デ キ

◇場外句
*いわし雲残した子等の声が追う
*海に似て海にはあらずいわし雲              流  石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

[天] 封を切り新酒とくとくとくとくと     まつぼっくり
[地] 会釈して名前浮かばず鰯雲        呂  修
[人] いわし雲定めのごとく西方へ       さ ち 女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 11月21日  午後7時 開会
*兼題: a.日短か  b.冷たし(冷ややか) c.セーター  d.霜柱
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# by haiku-gudonkai | 2016-10-18 15:22 | Comments(0)

第73回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「鈴虫」「名月(月見)」「秋彼岸」「野菊」(平成28年9月19日)

月見えぬそれもまた佳し酒を酌む
野菊摘み袂に忍ぶ夕暮れや                 つ ば め

菊かざり一人節句を祝いをり
里里林(りりりん)と すだく鈴虫 姫の声         く  に

名月を千に映すや千枚田
名月に集いし友は月を見ず                 呂  修

名月もスウィングしてるジャズの街
秋彼岸手桶に揺れる母の影                 しょうこ

名月やトンネル出ても名月よ
鈴虫やホームセンター十円で鳴く              み  う

大海に月降り注ぎ舟を漕ぐ
満月に我は狼吠えてみる                  み ち 草

鈴虫のふと止むしじま人恋し
野菊のごとそっと見ていたし人堂の道            ヒ デ キ

秋彼岸そぼ降り濡らす孫の顔
鈴虫の街の喧騒癒しをり                  ばたやん

民さんのやふな野菊を一つ摘み
満ちて良し欠けてまた良し月見かな           まつぼっくり

おゆるし と経もそこそこ秋彼岸会に
里山の野菊も絶えて外来種                 淑  女

名月や木戸打つ影は誰(たれ)ならむ
名月や湯涌の里に案山子(かかし)立ち           笛  女

盃面で揺らぐ名月君と呑む
みちのくの野菊が語る浪の音                夜  鷹

秋彼岸小豆を炊いて母想ふ
名月を愛でる宴や外は雨                  土  筆

名月や光る空き家の鬼瓦
小唄流る長良川畔や月見旅                 ミ モ ザ

月出でてあるじなき猫ひと啼きす
友逝くやページめくれぬ秋彼岸               さ ち 女

あの頃は野菊にあこがれ絣着て
山道を腰に野菊の老婆足早                 流  石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

[天] 盃面で揺らぐ名月君と呑む     夜  鷹
[地] 名月を千に映すや千枚田      呂  修
[人] 鈴虫のふと止むしじま人恋し    ヒ デ キ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 10月17日 午後7時 開会
*兼題:「いわし雲」「新米」「新酒」「運動会」
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# by haiku-gudonkai | 2016-09-20 11:26 | Comments(0)

第72回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「新涼」「花火」「白桃」「原爆忌」」(平成28年8月22日)

葉脈も息吹き返す新涼に       しょうこ
白桃を一箱買ふ人道の駅      しょうこ

人肌のような産毛の水蜜桃     流  石
原民喜峠三吉原爆忌        流  石

原爆忌見上げる空に飛行機雲    呂  修
マドンナの君を失い遠花火     呂  修

新涼やメダル重ねしリオ五輪    ばたやん
庭花火親ら従ひ子が仕切る     ばたやん

ゆるすまじ世界に響け原爆忌     土  筆
花火見る和服の若者ほほえまし    土  筆

新涼やシャンパン栓飛ぶ氷壁の宿  ヒ デ キ
帰れの声総理に投げる原爆忌      ヒ デ キ

白桃をなづる心地の吾子の頬    ガ ル ボ
彼もひと我も人なり原爆忌     ガ ル ボ

新涼ややさしくそよぐ手合わす人に 笛  女
新涼に父待つ能登を訪ねけり    笛  女

新涼やしたためる字の青々と    さ ち 女
秋涼し風渡る路地影ふたつ     さ ち 女

語り部の嘆きかみしめ原爆忌    く  に
音もなくビルの谷間に遠花火    く  に

夏ひとり白桃ひんやりほんのりと  淑  女
明け暗れに布団まさぐる新涼に   淑  女

もう時間!!爪に桃の香残し立つ   一  服
原爆忌終語固めし塔語る       一  服

新涼の稲田に休む鷺一羽      ひ ろ み
原爆忌鎮守の森もしずもりて    ひ ろ み

新涼や珈琲とジャズ旅支度     ミ モ ザ
リオ五輪聖火に祈る原爆忌     ミ モ ザ

旅先のかすかに聞こゆ遠花火    まつぼっくり
苔庭に新涼の風吹き抜ける     まつぼっくり

写真展離れぬ子らの原爆忌     ぬ  く
テーマ曲バラードとなり秋涼し   ぬ  く

音に聞きまぶたに写す遠花火    悠  々
鐘の音に恩師を偲ぶ原爆忌     悠  々

遠花火軍靴の響き鎮魂歌      夜  鷹
マンションがドーム見くだす原爆忌 夜  鷹

◇ 場外句
*三度目があってはならぬ原爆忌  つ ば め
*白桃の如き赤子の頬に触れ    つ ば め
*原爆忌天仰ぎ見る青桐よ     み ち 草
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」。

[天] 新涼の稲田に休む鷺一羽    ひ ろ み
[地] 音もなくビルの谷間に遠花火  く  に
[人] リオ五輪聖火に祈る原爆忌   ミ モ ザ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 9月19日(敬老の日) 午後7時 開会
*兼題:「鈴虫」「名月(月見)」「秋彼岸」「野菊」
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# by haiku-gudonkai | 2016-08-23 11:54 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


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