第80回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

d0254166_14093.jpg

兼題:「蝌蚪(かと=おたまじゃくし)」「独活(うど)」「春眠」「四月馬鹿」
(平成29年4月17日)


生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ               
父母知らず兄弟多し蝌蚪の群れ                呂 修

さえずりて春眠乱すつばめかな
その姿いのちの不思議蝌蚪可愛ゆ               つばめ

掬(すく)う手からこぼれし蝌蚪や忘れ歌
春眠もミサイル一瞬株地獄                  ヒデキ

独活かじる春をむさぼる人老いる
春眠や異端の夢の果てしなく                 さち女

黒々と満員御礼蝌蚪の池
春眠や見るもの読むもの皆うつろ               土 筆

みゃあらくもん晴耕雨読春眠る
       ※「みゃあらくもん」=「身楽者」の富山方言か。
分け入りて独活見上げたり谷薫る               夜 鷹

「おたじゃくし!」 舌まわらぬに駆け寄る子
       ※幼くてまだ「おたま―」と正確に言えない。
独活を食む苦味もいつか懐かしく               ガルボ

春眠や隣家の孫が蹴るボール
四月馬鹿廓の寺の五色幕                   み う

蝌蚪よ蝌蚪幼児(おさなご)の掌(て)に宝物
春眠や好きな読書もままならず                ばたやん

春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く
すぐばれる嘘で和ます四月馬鹿                まつぼっくり

寒村や黒々と蝌蚪艶(なまめ)きぬ
独活を剥(む)く指青白き香に染まり             しょうこ

曙光さす水底泳ぐ蝌蚪の群
山独活の香に思い出のほろ苦く                ミモザ 
  
独活のびて唾液あふれてあおぐ空
めざましの音も届かぬ春の夢                 吉 田
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
 得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く       まつぼっくり
[地] 生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ       呂 修
[人] 春眠や異端の夢の果てしなく            さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は5月15日 午後7時 開会
※兼題: a 新茶  b 夏燕(なつつばめ)  c 風薫る  d 五月雨
[PR]
# by haiku-gudonkai | 2017-04-18 12:22 | Comments(0)

第80回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

d0254166_14093.jpg

兼題:「蝌蚪(かと=おたまじゃくし)」「独活(うど)」「春眠」「四月馬鹿」
(平成29年4月17日)


生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ               
父母知らず兄弟多し蝌蚪の群れ                呂 修

さえずりて春眠乱すつばめかな
その姿いのちの不思議蝌蚪可愛ゆ               つばめ

掬(すく)う手からこぼれし蝌蚪や忘れ歌
春眠もミサイル一瞬株地獄                  ヒデキ

独活かじる春をむさぼる人老いる
春眠や異端の夢の果てしなく                 さち女

黒々と満員御礼蝌蚪の池
春眠や見るもの読むもの皆うつろ               土 筆

みゃあらくもん晴耕雨読春眠る
       ※「みゃあらくもん」=「身楽者」の富山方言か。
分け入りて独活見上げたり谷薫る               夜 鷹

「おたじゃくし!」 舌まわらぬに駆け寄る子
       ※幼くてまだ「おたま―」と正確に言えない。
独活を食む苦味もいつか懐かしく               ガルボ

春眠や隣家の孫が蹴るボール
四月馬鹿廓の寺の五色幕                   み う

蝌蚪よ蝌蚪幼児(おさなご)の掌(て)に宝物
春眠や好きな読書もままならず                ばたやん

春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く
すぐばれる嘘で和ます四月馬鹿                まつぼっくり

寒村や黒々と蝌蚪艶(なまめ)きぬ
独活を剥(む)く指青白き香に染まり             しょうこ

曙光さす水底泳ぐ蝌蚪の群
山独活の香に思い出のほろ苦く                ミモザ 
  
独活のびて唾液あふれてあおぐ空
めざましの音も届かぬ春の夢                 吉 田
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
 得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く       まつぼっくり
[地] 生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ       呂 修
[人] 春眠や異端の夢の果てしなく            さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は5月15日 午後7時 開会
※兼題: a 新茶  b 夏燕(なつつばめ)  c 風薫る  d 五月雨
[PR]
# by haiku-gudonkai | 2017-04-18 12:20 | Comments(0)

第79回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

d0254166_14093.jpg

兼題:「椿」「雲雀(ひばり)」「卒業」「霞(かすみ)」(平成29年3月20日)

いさぎよく落ちて正座の白椿
落椿ぽとりと音がしたような              呂 修

残すべきことばはありや紅椿
人知れず燃え散る椿鏡見る               さち女

卒業や七十路越えど道半ば
揚雲雀新車に触れる愉しさよ              ばたやん

思い出を段ボールに詰めいざ卒業
Y軸の頂点で啼く雲雀かな               まつぼっくり

めぐる季(とき)椿花絶えぬ亡義母(はは)の庭
椿墜つその一瞬のあっけなさ              ヒデキ

白山の裳裾(もすそ)を引いて霞たり
卒業の子も男も無き名新世代              土 筆

空青く片恋と一緒に卒業す
苔の上落ちる椿を眺めおり               く に

気配して落つるを知れりつばき花
つばき餅緑と白が皿に映ゆ               つばめ

学び半ば繰り上げ卒業死の行軍
四十九日偲びし夫(つま)も霞草            淑 女

卒業を迎えし顔早や中学生
兼六園客をさそうや加賀しぼり(椿)          笛 女

落椿苔の褥(しとね)やレクイエム
薄絹をまといし塔や夕霞                ミモザ

卒業の白衣に涙道遥か
卒業の空夢現(そらゆめうつつ)老父の午後       しょうこ

古寺に過去を埋めて折る椿
無伴奏卒業終えて聴く二人               阿無呂

◇場外句
*マゼンタの椿の花の君は逝き
*白鳥路落ちた椿の杜をゆく              みち草
*鳴きながら点となりゆく揚雲雀
*故郷に山河ありて卒業式               流 石
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
 得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] いさぎよく落ちて正座の白椿              呂 修
[地] 残すべきことばはありや紅椿              さち女
[人] 白山の裳裾(もすそ)を引いて霞たり          土 筆

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 4月17日 午後7時 開会
※次回兼題:a.蝌蚪(かと=おたまじゃくし) b.独活(うど) c.春眠 d.四月馬鹿
[PR]
# by haiku-gudonkai | 2017-03-23 12:28 | Comments(0)

第78回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

d0254166_14093.jpg

兼題:「春一番」「梅」「節分(豆まき)」「春炬燵」(平成29年2月20日)

太宰府に飛梅が結ふ過去未来
福いずこ一喜一憂鬼は内                   夜 鷹

節分の座敷芸妓は二度化ける
たおやかに梅が香焚きし祖母の指               つばめ

春炬燵老いんがままに老いんとす
晩年の愚痴溶けゆくや春炬燵                 さち女

避難指示解除の村に春一番
船止める腰巻地蔵や春一番                  呂 修

豆まきや黒留粋に簪(かんざし)揺れ
八重の梅凍(こご)えそうでも厚化粧             ヒデキ

今ひとり二人の記念日梅一輪
傘すぼめ背でたちむかう春一番                淑 女

梅の枝のびた先には眉の月
黙と黙やがてうとうと春炬燵                 土 筆

春一番のぞく素足に息をのむ
近づきて吐息がふれる梅日和                 く に

また楽し鉢躍りたる春一番
初産にメールが躍る梅日和                  ばたやん

柏手の響いて紅い梅ひとつ
春一番鈍行列車を揺らしけり                 み う

節分や新横綱も福は内
舟をこぐ休日の午後春炬燵                  まつぼっくり

豆まきの迷子四五粒路地裏に
旅の女子梅かんざしでバスに乗る               しょうこ

春一番戯れ奔(はし)る澱む川
地に潜む命蠢く春一番                    ミモザ

盆梅の匂い立ちたる茶室前
節分にお面の鬼の二つあり                  ガルボ

豹柄が先頭に立って春一番
春一番スカーフ薄手に香林坊                 流 石

新内を空耳に聴く春炬燵
春一番霙(みぞれ)霰(あられ)に見送られ          阿無呂
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」
※今回は再投票も同点のため「地」が2人。「人」なし!

[天] 春一番のぞく素足に息をのむ     く に
[地] 今ひとり二人の記念日梅一輪     淑 女
[地] 梅の枝のびた先には眉の月      土 筆

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は 3月20日(春分の日) 午後7時 開会
*兼題 「椿(つばき)」「雲雀(ひばり)」「卒業」「霞(かすみ)」
[PR]
# by haiku-gudonkai | 2017-02-24 14:31 | Comments(0)

第77回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

d0254166_14093.jpg

1月は、恒例「天狗句会」の為、兼題なし。 天狗句会は、各会員が時流をうがつウィットに富んだ1句を提出。各句を5・7・5の上・中・下句ごとに切り分けた箱から各自が1枚ずつひいて新たな1句に組み合わせ、その句の意味するところをそれぞれ当意即妙に〝こじつけ解釈〟し、その〝創意工夫〟と厚顔無恥な〝迷解釈〟を楽しむ正月遊びの句会。 (平成29年1月23日)


トランプのどアホノミクスみなの衆             淑 女
【解釈】世界規模の句を詠んだ。トランプがまだ大統領になる前から喜びいさんだ安倍という「どアホ」がいた。トランプがその「どアホウ」と「どアホノミクス」を語り合った。これはCNNも詠めない素晴らしい句である。

寄り道もまどろむ窓に年賀状                ばたやん
  【解釈】元日の朝のこと、呑んで歩いていたらまだ年賀状を書いていないことに気付いた。そして慌てて書いた記憶を思い出して詠んだ句。

ときめくと見たくもなしや靴はきて             まつぼっくり
  【解釈】年末年始はいろいろな集まりが多い。冬場はブーツを履く人が多い。ブーツはちょっとこもって匂うことがある。宴会で座敷に行くと、匂うブーツがあったが気に留めなかった。宴会なので、きれいな人がいると目が行くが、つい見惚れていると、帰る時その人が例のブーツを履いていた。あの人が?!と気持ちがしぼんでしまった。

冬茜(ふゆあかね)セーター透くや生きる道         く に
  【解釈】冬茜とは、冬の夕暮れのこと。私の薄いセーターに誰か指を通して遊んでくれ。恋に生きようという一夜の願いの句。

共謀罪ボンキュッボンと彼女抱く              み う
【解釈】「ボンキュッボンなおまえも同罪だ!」と抱く。

腐れ世の始めた恋に君の名は。               夜 鷹
  【解釈】2017年、老体に鞭打って恋をした。トランプ、安倍、目をそむけんばかりの腐れきった世の中である。ところで、横に今いる君は誰? ボケ老人の世界だ。片足を棺桶に突っ込んでいるわが身を嘆いた句。

妊活(にんかつ)の一言うれし初みくじ           さち女
  【解釈】半世紀も店をやっていると人生相談の店になる。今日は30代夫婦の人生相談。妊活についてだ。意外と多いんです、こういう人たち。「神頼みもありですよ」と助言する。その後、おみくじに「思い通りになる」と書いてあったと夫婦から報告を受けた。夫婦も明るい気持ちに、アドバイスした私も明るい気持になった。

夜這いして夜具冷たくて千鳥足               呂 修
  【解釈】私は能登の出身だが、若い頃は、夏祭りの夜に夜這いが許されていた。そのとき、布団ではなく、涼しさを得るために竹で編んだシーツを使っていた。その上で動くとコロコロして不安定。帰るころには脚が絡まりすぎて千鳥足だった。能登のいい風習を詠んだ句。

片すみに気取って飲んで彼の人ぞ              笛 女
  【解釈】店に入ると片隅で飲んでいる人がいた。それはかつて思いを寄せた人だった。

夢うつつアポウペンの18禁                土 筆
  【解釈】私はただ今18歳。夢見るティーンエイジャー。I have a pen . I have a apple. ということでいろいろ夢見ている。18禁のものがちまたにあふれている。でも、18歳になり結婚できるようになった。これから大人っぽく生活していこうと思う。

見たくあり逃げ道もあり第一歩               一 服
  【解釈】とある落語家に起きた出来事を詠んだ句。有名な落語家で、時代は戦前。とてもかわいがっている弟子がいたが、素行が悪かった。その弟子が手招きをする。「いいものが見えるから、百円を出して見ないか?」 見たくもあり、逃げ道もあり、しかし、とうとう好奇心に負けて百円を出し見てしまった。そこにあったのは、自分の女房が行水している姿であった。

保育園残されし日々貴方の眼                しょうこ
  【解釈】まだ1月なのに、早々と「保育園落ちた」の通知が来た。子育てしながら働く気力も体力も女子力もどんどん減っていく。安倍さん、一億総活躍、働き方改革はうそっぱちだ。あなたの国民を見る眼は偽りの眼です。

正月やばばひく馬鹿安倍(ばかべ)春遠し          鵺(ぬえ)
  【解釈】正月に家族でトランプをした。春は近い。しかし何回引いてもババが出る。その絵が馬鹿安倍だった。ババを引くたびに馬鹿安倍が出る。春は遠いなと思った。

真っ新(さら)の義賊になろう悩む日々           ヒデキ
  【解釈】私は新米の鼠小僧だ。米国では女たらしの富豪が大統領になった。日本では五輪でもうける森ナントカもいるらしい。税金を払わない人はもっと豊かに暮らしているらしい。その富を貧しい人々に分け与えたいが、新米のどろぼうゆえ、怪盗ルパンのような技術もない。胸を痛める鼠小僧の青春の日々。

粋な仲ぬくもり求め枯れ野原                ミモザ
  【解釈】粋な仲の人がいて、マンネリで続いている。その打破のため、寒い日に実験的に軽井沢の近くの枯れ野原をずっと行ったが、結局は暖炉のあるホテルに行き着いたという句。
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 腐れ世の始めた恋に君の名は。             夜 鷹
[地] 真っ新(さら)の義賊になろう悩む日々         ヒデキ
[人] 夜這いして夜具冷たくて千鳥足             呂 修

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、2月20日 午後7時 開会
※次回兼題: a 春一番  b 節分(豆まき) c 梅  d 春炬燵(はるごたつ)
[PR]
# by haiku-gudonkai | 2017-01-24 17:00 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


by haiku-gudonkai

プロフィールを見る
画像一覧

最新の記事

第85回句会/いいにゃあ、五..
at 2017-09-19 21:17
第84回句会/いいにゃあ、五..
at 2017-08-29 15:26
第83回句会/いいにゃあ、五..
at 2017-07-19 12:22
第82回句会/いいにゃあ、五..
at 2017-06-21 13:53
第81回句会/いいにゃあ、五..
at 2017-05-16 15:21

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月

最新のコメント

モンクレール モンクレー
by モンクレール 日本 at 12:06

最新のトラックバック

外部リンク

検索

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧