第86回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「秋刀魚(さんま)「夜長(よなが)」「秋の暮」「林檎(りんご)」

(平成291016日)


われだけの世界を楽しむ夜長かな

秋刀魚焼く香りとなりとはち合わせ            土 筆          

生くるべし枯るるべしとて秋の暮

枯れるにも道半ばなり秋の暮               さち女

川煙る燻製秋刀魚スコッチ沁む

市の灯に艶紅々と林檎山                 ヒデキ

朝寝して傷入り林檎かじりけり

秋の暮人肌恋し午前二時                 芭ケン

世を拗()ねて秋刀魚の腹の苦み食む

遺書綴るには時たらぬ夜長かな              呂 修 

兄に似て愚直で甘き里の林檎

古希すぎて読書もならず夜長かな             淑 女

手話交え駅の別れや秋の暮

夭折の詩人の余韻秋の暮                 ミモザ

秋刀魚焼く家の灯ともる帰り道

恋文に面影さがす夜長かな                く に

銀幕の照明落ちし秋の暮れ

林檎入れさつくり混ぜると母の文字            み う

戸が鳴った誰もいない秋の夕暮れ

夜長し灯火にゆるる影の人                阿無呂

ひざの孫()の温もりうれし秋の暮

うたた寝のめざめて寒し秋の暮              笛 女

何せむやせぬもゆかしやこの夜長

刻充たしただそこに在れ紅き林檎よ            つばめ

独り居のいつしか慣れぬ林檎剥()

終バスの終点近し秋の暮                 ばたやん

孫二人秋刀魚の骨格自慢気に

母偲び赤い皮ごと林檎擂る                しょうこ

剥()き林檎筆投げた手で二切れ食む

曇天やブーツで蹴飛ばし秋の暮               染 子

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆ 得点の多い順から「天」「地」「人」

[] 世を拗ねて秋刀魚の腹の苦み食む       呂 修

[] 手話交え駅の別れや秋の暮          ミモザ
[] 何せむやせぬもゆかしやこの夜長       つばめ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は11月20日 午後7時 開会

※兼題 「焼芋(やきいも)(焼藷)」「山茶花(さざんか)」「小春(小春日、小春日和)」「七五三」




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# by haiku-gudonkai | 2017-10-17 11:49 | Comments(0)

第85回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「葡萄(ぶどう)」「稲刈り」「敬老の日(敬老日、老人の日)」「稲妻(稲光)」

(平成29年9月18日)


湖底の村にもとどけ稲光り

敬老の日窓辺でコーヒーそれらしく     流 石 


光りけり稲の誘いに夫(つま)(はや)

葡萄酒は佳きぎやまんで啜(すす)るべし   つばめ


初葡萄冷やして忘れワインの香

席譲る若者にらむ敬老日          ヒデキ


稲刈りて土のざわめき肌に染む

葡萄喰う唇の奥秘事のごと         阿無呂


二房の葡萄に託す季の心

巡礼の如く葡萄の丘に立つ         ミモザ


犬とものちりぢりなりぬ稲妻かな

子に送る葡萄求めて能登路駆()く      ばたやん


丘一面茜に香るぶどう狩り

人なくてコンバイン一機稲刈りおる      淑 女


漆黒の空つきぬけて稲光

稲光蚊帳の中へと子をせかす         く に


忖度(そんたく)はいらぬ歳なり敬老日

子猫捨て悔やむ心に稲妻す          呂 修


先を行く女(ひと)耳元の葡萄揺れ

稲妻の緑色して森を射る          しょうこ


稲刈り日小さきものが鎌を跳ぶ

敬老日茶煎()れてくれし祖父と座す     染 子


蠱惑(こわく)なる葡萄の房の罪と罰

藁におで友らと焼いた十三里         夜 鷹


稲光り天もストレスかかえおり

稲妻やターミネーター現るる         まつぼっくり


稲妻を吸いこむ夢や枯れる日々

語彙(ごい)失せて種噛み砕く山葡萄      さち女


稲刈りの済みて一息月上る

いつ入るの皆待ってると敬老会        土 筆


敬老日父の背追いし我も老い

祖父母逝き届かなくなりし葡萄かな      芭()ケン


いつまでも切り出せずいる葡萄食む

稲光知らない街の知らぬ人          み う

                    ……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[]  稲刈りの済みて一息月上る        土 筆

[]  稲妻を吸いこむ夢や枯れる日々      さち女

[]  稲刈り日小さきものが鎌を跳ぶ       染 子

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は、10月16日 午後7時 開会

※兼題 :「秋刀魚(さんま)」「夜長(よなが)」「秋の暮」「林檎(りんご)」





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# by haiku-gudonkai | 2017-09-19 21:17 | Comments(0)

第84回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「朝顔」「残暑」「終戦日(敗戦日)」「踊り(盆踊り)」

(平成29年8月28日)


ひまわりが合唱している残暑かな

反応の鈍さ感じる残暑かな                 土 筆

   

児らに伝ふ引揚行や終戦忌

白球に酔ひしばし忘れし残暑かな              ばたやん


踊り果て胡弓(こきゅう)と流るおわら坂道

頑(かたく)なに平和の日とせず終戦日           ヒデキ


踊りの輪離れて歩く君にひかれて

終戦日見上げる空を守れるか                染 子


逝きし人憶(おも)う郡上の踊り歌

朝顔やうすむらさきに初開花                ミモザ


通院の妻の背中の残暑かな

明日なき蝉鳴きやみて終戦日                呂 修


木は黙し何も語らず終戦日

闇の中消える男女や盆踊り                 まつぼっくり


もうイヤになってしまった残暑です

踊ったらいいのにと君は言うけど              九 間


朝顔や雫(しずく)こぼれて藍冴える

秋暑しひやおろし飲む日暮れかな              く に


朝顔が咲くと連絡くれるひと

生ぬるいふとんでページ繰る残暑              み う


残暑かな色落ちしたる野球帽

朝顔に車輪とられてバス通勤                一 服


憑(つ)かれしか闇夜に白き踊りの輪

虚空烈(さ)き手踊り続く坂の町              しょうこ


朝顔に人声染まる市の風

夜更けて土の香匂ふ踊りの跡                阿無呂


御堂深き切籠(きりこ)紅々(あかあか)踊る影絵

したためし残暑お見舞おたがいさま             淑 女


墓石の文字もゆらめく残暑かな

朝顔は天までのびるよ美術館                流 石


伸びまどう朝顔のつる秋近し

朝顔のつる伸びまどう日の裂け目              さち女


残暑なり一服の風と虫の声

盆踊り去年のアルバムで胸いやす              笛 女

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[] 通院の妻の背中の残暑かな           呂 修

[] 朝顔や雫(しずく)こぼれて藍冴える      く に

[] 木は黙し何も語らず終戦日           まつぼっくり

…………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は9月18日(敬老の日) 午後7時 開会

※兼題:「葡萄(ぶどう)」「稲刈り」「敬老の日(敬老日、老人の日)」「稲妻(稲光)」





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# by haiku-gudonkai | 2017-08-29 15:26 | Comments(0)

第83回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:茄子(なす)、蟹(かに)、雲の峰(入道雲)、心太(ところてん)

(平成29年7月17日)


球児らの掛け声響く雲の峰

国難はいかに見えるか雲の峰                 土 筆


あそこには母が居るかと雲の峰

思い出す貧しき昭和ところ天                 呂 修


潮溜まり岩間に覗く蟹の脚

浅漬の茄子でかきこむ朝ごはん                まつぼっくり


入道雲湧き立つ底の民意知れ

逃げる蟹裏返す妻いたずら嬢や                ヒデキ


のびるほど人うなだれる雲の峰

降られ立つ雲の峰のもとうらめしや              染 子


殉教の島抱かれて雲の峰

小枝もてはぐれ蟹追ふ我も一人                しょうこ


人住まぬ家守るごと入道雲

小さくも武器持つ蟹や熱き砂                 つばめ


ところてん冷酒に浸けて箸つけて

白熱の球場おほふ雲の峰                   夜 鷹


涙湧きて戦畢(おは)りぬ雲の峰

孫玄孫楊枝茄子の馬がふえ                  阿無呂


夕餉には育てた茄子でおみおつけ

夕闇にお堀通りを蟹歩く                   く に


雲の峰数えし夏や眼鏡ふく

生きるのか自問する夏雲の峰                 さち女


手取たどる名水の旅心太

新幹線の窓に広がる雲の峰                  ばたやん


初茄子もぎたての艶母偲ぶ

ボツワナに発つ娘の瞳雲の峰                 ミモザ


心太癖ある夫ののどつるり

生簀(いけす)から逃げ出す蟹の横歩き            流 石

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[] 小さくも武器持つ蟹や熱き砂         つばめ

[] 小枝もてはぐれ蟹追ふ我も一人        しょうこ

[] 初茄子もぎたての艶母偲ぶ          ミモザ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は8月28日 午後7時 開会

※兼題 「終戦日(敗戦日)」「踊り(盆踊り)」「朝顔」「残暑」




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# by haiku-gudonkai | 2017-07-19 12:22 | Comments(0)

第82回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「万緑」「鮎」「夏服」「夏至」
(平成29年6月19日)

万緑の降る入江あり能登めぐり

夏服や引き出しにコロン見つけたり        しょうこ


万緑の奥にとけゆく旅の僧

万緑やこの世のものはみな白し          流 石


焼き鮎やそれぞれ反りの哀しみが

万緑に染めて桂林川下り             呂 修

 

万緑や卒寿を越して一句載り

鮎焼きの句作り忘れ舌鼓             ばたやん


万緑や用水元気朝散歩

万緑の息吹きに浸る城下町            土 筆


夏服は伏し目カーテン揺れており

万緑や光まぶしく謡降る             み う


夏至が好き鉛色の空忘れたい

夏服のふと胸元にどきっ掃除中          ヒデキ


古書売りてのち万緑に身を投げむ

万緑をむさぼりてなほ人老いる          さち女


淡く濃く心を染めるよろずの緑

なつ至り我に残りし時思う            つばめ


隧道(ずいどう)を抜け万緑の新境地

万緑や阿修羅の急ぐ流れかな           ミモザ


万緑をゆたりゆたりと信濃川

目のやり場困る少女の夏服よ           まつぼっくり


夏服の香りほのめく少女の恋

夏至祭や南十字を幻視して            阿無呂


炭酸の泡シュワシュワと夏至の空

夏服に汗ばむ肌も透ける朝            九 間


待ち遠し夏服ためす白い腕

夏服をひるがえし行く旅行生           染 子


竿の波鮎が輝きたぎる河

いざ行かむ円陣の鮎酒席射る           夜 鷹


今日手取(てどり)あすは庄川鮎香る

洗濯物取り込み忘れ夏至近し           淑 女

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[
] 万緑や阿修羅の急ぐ流れかな         ミモザ

[] 焼き鮎やそれぞれ反りの哀しみが       呂 修                   
[] 古書売りてのち万緑に身を投げむ       さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は7月17日(海の日) 午後7時 開会

※次回兼題:「茄子(なす)」「蟹(かに)」「雲の峰(入道雲)」「心太(ところてん)」





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# by haiku-gudonkai | 2017-06-21 13:53 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


by haiku-gudonkai

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