第83回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:茄子(なす)、蟹(かに)、雲の峰(入道雲)、心太(ところてん)

(平成29年7月17日)


球児らの掛け声響く雲の峰

国難はいかに見えるか雲の峰                 土 筆


あそこには母が居るかと雲の峰

思い出す貧しき昭和ところ天                 呂 修


潮溜まり岩間に覗く蟹の脚

浅漬の茄子でかきこむ朝ごはん                まつぼっくり


入道雲湧き立つ底の民意知れ

逃げる蟹裏返す妻いたずら嬢や                ヒデキ


のびるほど人うなだれる雲の峰

降られ立つ雲の峰のもとうらめしや              染 子


殉教の島抱かれて雲の峰

小枝もてはぐれ蟹追ふ我も一人                しょうこ


人住まぬ家守るごと入道雲

小さくも武器持つ蟹や熱き砂                 つばめ


ところてん冷酒に浸けて箸つけて

白熱の球場おほふ雲の峰                   夜 鷹


涙湧きて戦畢(おは)りぬ雲の峰

孫玄孫楊枝茄子の馬がふえ                  阿無呂


夕餉には育てた茄子でおみおつけ

夕闇にお堀通りを蟹歩く                   く に


雲の峰数えし夏や眼鏡ふく

生きるのか自問する夏雲の峰                 さち女


手取たどる名水の旅心太

新幹線の窓に広がる雲の峰                  ばたやん


初茄子もぎたての艶母偲ぶ

ボツワナに発つ娘の瞳雲の峰                 ミモザ


心太癖ある夫ののどつるり

生簀(いけす)から逃げ出す蟹の横歩き            流 石

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[] 小さくも武器持つ蟹や熱き砂         つばめ

[] 小枝もてはぐれ蟹追ふ我も一人        しょうこ

[] 初茄子もぎたての艶母偲ぶ          ミモザ

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は8月28日 午後7時 開会

※兼題 「終戦日(敗戦日)」「踊り(盆踊り)」「朝顔」「残暑」




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# by haiku-gudonkai | 2017-07-19 12:22 | Comments(0)

第82回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「万緑」「鮎」「夏服」「夏至」
(平成29年6月19日)

万緑の降る入江あり能登めぐり

夏服や引き出しにコロン見つけたり        しょうこ


万緑の奥にとけゆく旅の僧

万緑やこの世のものはみな白し          流 石


焼き鮎やそれぞれ反りの哀しみが

万緑に染めて桂林川下り             呂 修

 

万緑や卒寿を越して一句載り

鮎焼きの句作り忘れ舌鼓             ばたやん


万緑や用水元気朝散歩

万緑の息吹きに浸る城下町            土 筆


夏服は伏し目カーテン揺れており

万緑や光まぶしく謡降る             み う


夏至が好き鉛色の空忘れたい

夏服のふと胸元にどきっ掃除中          ヒデキ


古書売りてのち万緑に身を投げむ

万緑をむさぼりてなほ人老いる          さち女


淡く濃く心を染めるよろずの緑

なつ至り我に残りし時思う            つばめ


隧道(ずいどう)を抜け万緑の新境地

万緑や阿修羅の急ぐ流れかな           ミモザ


万緑をゆたりゆたりと信濃川

目のやり場困る少女の夏服よ           まつぼっくり


夏服の香りほのめく少女の恋

夏至祭や南十字を幻視して            阿無呂


炭酸の泡シュワシュワと夏至の空

夏服に汗ばむ肌も透ける朝            九 間


待ち遠し夏服ためす白い腕

夏服をひるがえし行く旅行生           染 子


竿の波鮎が輝きたぎる河

いざ行かむ円陣の鮎酒席射る           夜 鷹


今日手取(てどり)あすは庄川鮎香る

洗濯物取り込み忘れ夏至近し           淑 女

……………………………………………………………………………………………………………………………

互選の結果☆  得点の多い順から「天」「地」「人」


[
] 万緑や阿修羅の急ぐ流れかな         ミモザ

[] 焼き鮎やそれぞれ反りの哀しみが       呂 修                   
[] 古書売りてのち万緑に身を投げむ       さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は7月17日(海の日) 午後7時 開会

※次回兼題:「茄子(なす)」「蟹(かに)」「雲の峰(入道雲)」「心太(ところてん)」





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# by haiku-gudonkai | 2017-06-21 13:53 | Comments(0)

第81回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「新茶」「夏燕(つばめ)」「風薫る」「五月雨」
(平成29年5月15日)

夏燕くもり足元這うように

五月雨に起こされて川見に外へ                九 間


風薫る木道を行く黙々と

茶屋街の軒かすめ飛ぶ夏燕                  ミモザ


蜂起せし名残りの浜に風薫る

丘駆ける童と競う夏燕                    しょうこ


老夫婦乗せて能登路や風薫る

児ら数ふかほかほかほや燕の子                ばたやん


残り歯を染めるがごとく新茶かな

老の字に衰が寄り添いさみだるる               さち女


天を突き時空えぐるか夏燕

古希近しフィトンチッドの風薫る               夜 鷹

*「フィトンチッド」は森林浴のエキスのこと


新茶自慢とくとくと滴(しずく)ぬるい滋味

分け入りてあっと開く湖(うみ)風薫る            ヒデキ


迷いなく真一文字の夏燕

五月雨や本の世界へどっぷりと                まつぼっくり


五月雨の君とさす傘肩ぬれて

風薫る髪なびかせて君笑う                  く に


真新し白きセーラー風薫る

五月雨(さつきあめ)帰り遅らす遣(や)らず雨        笛 女


薫風も異国の砂じん払いおり

夏つばめ数よむ声も宙がえり                 淑 女


悲しきはシャッター通りの夏燕

一乗谷栄枯盛衰夏燕                     呂 修


風薫る楽都金沢音楽祭

風薫る名画の余韻にひたる午後                土 筆


夏燕遠い便りを育みて

恋人のささやき運び風薫る                  阿無呂


新茶の香茜だすきと口ずさむ

被災の地山焼け果てて風薫る                 ガルボ


風薫る亀茲(クチャ)の朝にも数千年

*「亀茲」は中国新疆ウイグル地区にあるシルクロードのオアシス都市)

朝焼けや土塀をなでる五月雨よ                一 服

……………………………………………………………………………………………………………………………
互選の結果☆ 得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 残り歯を染めるがごとく新茶かな    さち女

[地] 迷いなく真一文字の夏燕        まつぼっくり

[人] 悲しきはシャッター通りの夏燕     呂 修

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は6月19日 午後7時 開会

※兼題 「万緑」「鮎(あゆ)」「夏服」「夏至(げし)」

                    




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# by haiku-gudonkai | 2017-05-16 15:21 | Comments(0)

第80回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「蝌蚪(かと=おたまじゃくし)」「独活(うど)」「春眠」「四月馬鹿」
(平成29年4月17日)


生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ               
父母知らず兄弟多し蝌蚪の群れ                呂 修

さえずりて春眠乱すつばめかな
その姿いのちの不思議蝌蚪可愛ゆ               つばめ

掬(すく)う手からこぼれし蝌蚪や忘れ歌
春眠もミサイル一瞬株地獄                  ヒデキ

独活かじる春をむさぼる人老いる
春眠や異端の夢の果てしなく                 さち女

黒々と満員御礼蝌蚪の池
春眠や見るもの読むもの皆うつろ               土 筆

みゃあらくもん晴耕雨読春眠る
       ※「みゃあらくもん」=「身楽者」の富山方言か。
分け入りて独活見上げたり谷薫る               夜 鷹

「おたじゃくし!」 舌まわらぬに駆け寄る子
       ※幼くてまだ「おたま―」と正確に言えない。
独活を食む苦味もいつか懐かしく               ガルボ

春眠や隣家の孫が蹴るボール
四月馬鹿廓の寺の五色幕                   み う

蝌蚪よ蝌蚪幼児(おさなご)の掌(て)に宝物
春眠や好きな読書もままならず                ばたやん

春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く
すぐばれる嘘で和ます四月馬鹿                まつぼっくり

寒村や黒々と蝌蚪艶(なまめ)きぬ
独活を剥(む)く指青白き香に染まり             しょうこ

曙光さす水底泳ぐ蝌蚪の群
山独活の香に思い出のほろ苦く                ミモザ 
  
独活のびて唾液あふれてあおぐ空
めざましの音も届かぬ春の夢                 吉 田
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
 得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く       まつぼっくり
[地] 生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ       呂 修
[人] 春眠や異端の夢の果てしなく            さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は5月15日 午後7時 開会
※兼題: a 新茶  b 夏燕(なつつばめ)  c 風薫る  d 五月雨
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# by haiku-gudonkai | 2017-04-18 12:22 | Comments(0)

第80回句会/いいにゃあ、五・七・五。ワタシも陽だまりで一句ひねろう~っと

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兼題:「蝌蚪(かと=おたまじゃくし)」「独活(うど)」「春眠」「四月馬鹿」
(平成29年4月17日)


生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ               
父母知らず兄弟多し蝌蚪の群れ                呂 修

さえずりて春眠乱すつばめかな
その姿いのちの不思議蝌蚪可愛ゆ               つばめ

掬(すく)う手からこぼれし蝌蚪や忘れ歌
春眠もミサイル一瞬株地獄                  ヒデキ

独活かじる春をむさぼる人老いる
春眠や異端の夢の果てしなく                 さち女

黒々と満員御礼蝌蚪の池
春眠や見るもの読むもの皆うつろ               土 筆

みゃあらくもん晴耕雨読春眠る
       ※「みゃあらくもん」=「身楽者」の富山方言か。
分け入りて独活見上げたり谷薫る               夜 鷹

「おたじゃくし!」 舌まわらぬに駆け寄る子
       ※幼くてまだ「おたま―」と正確に言えない。
独活を食む苦味もいつか懐かしく               ガルボ

春眠や隣家の孫が蹴るボール
四月馬鹿廓の寺の五色幕                   み う

蝌蚪よ蝌蚪幼児(おさなご)の掌(て)に宝物
春眠や好きな読書もままならず                ばたやん

春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く
すぐばれる嘘で和ます四月馬鹿                まつぼっくり

寒村や黒々と蝌蚪艶(なまめ)きぬ
独活を剥(む)く指青白き香に染まり             しょうこ

曙光さす水底泳ぐ蝌蚪の群
山独活の香に思い出のほろ苦く                ミモザ 
  
独活のびて唾液あふれてあおぐ空
めざましの音も届かぬ春の夢                 吉 田
……………………………………………………………………………………………………………………………
☆互選の結果☆
 得点の多い順から「天」「地」「人」

[天] 春眠や夢と現(うつつ)が綱を引く       まつぼっくり
[地] 生きぬけや精子に似たり蝌蚪の群れ       呂 修
[人] 春眠や異端の夢の果てしなく            さち女

……………………………………………………………………………………………………………………………
◆次回は5月15日 午後7時 開会
※兼題: a 新茶  b 夏燕(なつつばめ)  c 風薫る  d 五月雨
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# by haiku-gudonkai | 2017-04-18 12:20 | Comments(0)


「ぐどんかい」と読む。師は無し。気ままに愚直に一杯呑むように楽しむ句会。2010/8、金沢市で発足。


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